物を渡される時のフレーズとしては、「お預かりします」は一般的です。
ただしこの表現は手荷物に限らず、金銭や書類など様々な場面で使えるものであり、それぞれの用法は異なるところもあります。
正しい使い方を確かめてみましょう。
「お預かりします」とは?
相手から何かの物を受け取って保管することを伝えたり、相手に今から預かることを述べる時に使われる表現です。
「お預かりします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ある場所で客人から、様々なものを預かる機会があります。
例えば受付で手荷物を長期預かり保管する時、精算時に金銭を渡された時、書類を一時的に預かる時などですが、そのような場面で「お預かりします」と述べることができるでしょう。
しかしそれぞれの場面での、使い方は多少異なるものです。
例えば荷物の場合、「荷物をお預かりします」と声をかけて預かる用法と、渡されてから「お預かりします」と言う用法があります。
一方で金銭の場合、お釣りがある場合に「お預かりします」を言うのが通常であり、お釣りがない場合は「頂戴します」などが使われるでしょう。
「書類の方を」など、はっきりと示す形にしたほうが、分かりやすくて確認が取れる効果があります。
またこの表現は敬意が不足していると考える場合は、それに相応しい言い換えをするべきでしょう。
「お預かりします」を使った例文
・『手荷物のほう、お預かりします』
・『それでは1万円、お預かりします』
「お預かりします」の類語や言い替え
「お預かりいたします」は、するの謙譲語である「いたす」を用いることで、より敬意を込めた表現となります。
「預からせていただきます」は、相手の許可を得て預かることを伝える丁重な言い方です。
「お引き受けします」は、荷物を自分の責任下に置くという意味になります。
「 保管させていただきます」は、相手の許可を得て、荷物を所定の場所で保護管理していくとの意味です。
「頂戴いたします」は、代金をちょうど受け取った場合に使われます。
まとめ
荷物や金銭や書類などを自分が預かる時に、「お預かりします」を用いるのでした。
荷物の場合は受け取り前に言う用法もあり、金銭ではお釣りがない場合に使うことになります。
それぞれの場面で用法は違ってくるので、その辺を念頭に置いて行くことが必要です。