この記事では、「お願い申しあげます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お願い申しあげます」とは?
「お願い申しあげます」は、相手に対して頼みごとをする丁寧な表現です。
「お願い+申しあげます」で成り立っている語で、「お願い」の「お」は謙譲語の接頭辞、「願い」は動詞「願う」の連用形で「人に助力や配慮を求める」という意味、「申しあげます」は「申し上げる」の丁寧語、「お・ご(自分の行為)申し上げる」で「行為の対象を敬う意」、全体で「助力や配慮を求める」の敬語表現になります。
「お願い申しあげます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お願い申しあげます」は、相手に対して要望・希望を実現させて欲しいと伝える時や、特別に配慮して欲しい時や、留意点がある時などに使われます。
「申しあげます」は文章では「申し上げます」と表記します。
相手に頼みごとをする表現ですので、「誠に恐れ入りますが」などのクッション言葉を伴って使いましょう。
「お願い申しあげます」を使った例文
「お願い申しあげます」を使った例文は以下の通りです。
『お忘れ物のないよう今一度ご確認お願い申しあげます』
旅行先で、乗り物や飲食店の従業員が乗客に対し、忘れ物をしない様にお願いする時に使われます。
『当日は分煙にご協力お願い申しあげます』
イベントの会場で、喫煙所が定められているので守って欲しいとお願いする時に使われます。
「お願い申しあげます」の類語や言い替え
「お願い申しあげます」の類語や言い替えは以下の通りです。
『お願いいたします』
「いたします」は、動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形「いたし」に、丁寧語「ます」が付いた語で、「申し上げます」と同じ使われ方をします。
『お頼み申し上げます』
「頼み」は動詞「頼む」の連用形で、やや口語的な敬語表現です。
『〜いただければ幸いです』
「いただければ」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の可能形「いただける」の仮定形「いただけれ」に、接続助詞「ば」が付いた語、「幸いです」は「〜してもらえるとありがたい」の丁寧語です。
まとめ
今回は「お願い申しあげます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
