この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「この度の件につきまして」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「この度の件につきまして」とは?
「この度の件につきまして」のフレーズにおける「この度」は、「今回」を意味する言葉です。
時間的には「現在より少し前の過去、直近」を指す言葉です。
次の「件」は「事柄」を意味します。
そして、最後の「つきましては」は「ついては」に丁寧語の「ます」が組み合わされた表現で、「ついては」の丁寧な表現です。
その意味は「関して」と同義で、「件」の範囲を限定する言葉です。
したがって、「この度の件につきまして」のフレーズは「今回の事柄に関して」や「今回の事柄について」との意味の丁寧な表現となります。
「この度の件につきまして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「この度の件につきまして」のフレーズは、メール等で使われることもありますが、一般的に口頭で使われる表現です。
話し手も聞き手も、お互いに認識している直近の事柄に対して話題にする際に、前置きとしてよく使われる表現です。
したがって、初めて話題とする案件に対して使うべき表現ではありません。
初めての案件を限定する表現としては「新製品の企画につきまして」や「在庫削減につきまして」と具体的に何を話題にするのかを必ず指し示す表現が使われます。
このフレーズの後には、例えば「詳細な状況を説明いたします」や「原因と再発防止策をご説明します」等として、その事柄に対しする説明や言い訳が続けられることがあります。
また、相手の方に何らかの迷惑をかけた場合には、「誠に申し訳なく、改めて謝罪申し上げます」等の言葉が続けられることもあります。
「この度の件につきまして」を使った例文
・『この度の件につきまして、改めて謝罪申し上げます』
・『この度の件につきまして、原因解析結果と今後の対策をご報告いたします』
・『この度の件につきまして、もう一度議論させていただきく存じます』
「この度の件につきまして」の類語や言い換え
「この度」の類語としては「今回」が、「件」の類語としては「こと」が、また「つきまして」の類語としては「関しまして」や「ついて」が挙げられます。
したがって、元の言葉やこれらの類語を組み合わせて、「この度の件につきまして」は「今回の件に関しまして」や「今回のことについて」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「この度の件につきまして」のフレーズは「今回の事柄に関して」や「今回の事柄について」との意味の丁寧な表現です。
お互いに認識している直近の事柄を話題にする際に、前置きとしてよく使われる表現です。
