「略儀ながら」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「略儀ながら」とは? ビジネス用語

ビジネスで使う独特の言い回しとして「略儀ながら」という表現があります。

日常生活ではまず使わない言い方ですが、ビジネス用語の「略儀ながら」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。

「略儀ながら」とは?

「略儀ながら」とは、「正しい手続きを省略しているが」という意味で使われているビジネス表現です。

「略儀ながら」「略儀」は本来やるべき正式な手続きを省いた簡略化したやり方を意味する言葉です。

「儀」「儀式」「儀典」のように「決められたやり方に従って物事を進めること」という意味があり、省略した儀のことを「略儀」といいます。

ビジネスを進める上で手順や手続きはとても重要です。

面倒に感じるのは事実ですがあらかじめやり方を決めておくことで誰がやっても同じように手続きを進めることが可能になり、行き違いや失敗防止に役立ちます。

「略儀ながら」は面倒でも重要だと分かっている正式な手続きを飛ばす時に用いる表現です。

言葉の中に「正式なやり方ではないのは分かっているが」という断りの気持ちが含まれています。

ビジネスでは本来直接会って口で伝えるところを書面で勘弁してもらうときに使うことが多く、特に正式な形以外での挨拶やお礼で用いられる表現です。


「略儀ながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「略儀ながら」は本来失礼だとされることを分かった上でやる時に使う表現です。

すまなさや申し訳なさを含んで使う分には構いませんが、断りを入れたからといって許されないことも存在します。

「略儀ながら」を使えば手続き破りや前例無視が許されるわけではないことを理解しておきましょう。


「略儀ながら」を使った例文

・『略儀ながら書面にて失礼いたします』
・『略儀ながら直接お伝えいたします』
・『略儀ながらまずはメールで感謝の言葉を伝えたいと存じます』

「略儀ながら」の類語や言いかえ

マナーや慣習を省略する場合は「不躾ながら」という表現を使います。

一般的によく使われているのは「失礼ながら」です。

手順を省いてとりあえず、という気持ちを強調する場合は「まずは」「取り急ぎ」などが適切です。

まとめ

「略儀ながら」は基本的にメールや書面で使う表現です。

ビジネス以外ではあまり使われない言葉ですが使用頻度はそれなりに高いので覚えておきましょう。

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