ここでは「ご了承のほど」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご了承のほど」とは?
「ご了承のほど」は、何かを聞き入れて欲しいという意味で使われる表現です。
「了承」はその聞き入れるという意味になる言葉で、上の立場にある人間が下の人間に対して使う表現です。
よって、上司や目上の人に使うことができませんが、この「ご承知のほど」の場合、相手がその「了承」をする立場のため、問題なく他社の人間にも使うことができます。
つまり、こちらが謙って使っているため、失礼になることはありません。
この表現だけではその聞き入れて欲しいとは解釈できないため、この後に「どうぞよろしくお願いいたします」などとつけて使うのが通常で、そこまでを合わせて是非聞き入れていただきたいといった意味の文章になります。
「ご了承のほど」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご了承のほど」は、主に文章で使われる表現です。
何を聞き入れて欲しいのかを一緒に添えて使いますが、その内容を了承して欲しいとお願いしている訳ではなく、言わば一方的にそのようにお願いしたいといった意味で使われています。
よって、「その件についてはお答えすることはできません。
どうぞご了承のほど、よろしくお願いいたします」と使われた場合、答えることはしないと言っているのと同じで、表現としてはどのような相手に使っても失礼になることはありませんが、そのように聞き入れるようにといった強い意志の元で使われることになります。
よって、これだけは聞いて欲しいといった内容に使う表現となっており、このように使われた側はそれに対してまず反論などはしないものです。
「ご了承のほど」を使った例文
・『来月より営業時間を夜7時までに短縮します。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、どうぞご了承のほどお願いいたします』
・『メーカーの都合により、発売日が延期になってしまいました。
何卒、ご了承のほどよろしくお願いいたします』
「ご了承のほど」の類語や言い替え
・『ご理解を賜りますよう』
その内容を理解して欲しいという意味になり、こちらも相手に有無を言わさず、これだけは聞いて欲しいという場合に使う表現です。
「ご了承のほど」と同様に、この後に「よろしくお願いいたします」などとつけて、文章にして使われます。
前に「どうぞ」や「何卒」と丁寧にする表現をつけられる点も一緒です。
まとめ
「ご了承のほど」は、その相手に聞き入れて欲しいことがある場合に使います。
実際にはその通りにするといった解釈になるため、見た目より強い表現になり、決定の意志を伝えることになると考えていいでしょう。