ここでは「ご機嫌いかがですか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご機嫌いかがですか」とは?
「ご機嫌いかがですか」は、そのままご機嫌伺いに使われる表現です。
個人が対象になる言葉で、文章で使われることが多く、冒頭の挨拶文にもってくるのものです。
よく見る使われ方は、季節の挨拶から入り、その後につけるという形ですが、この「ご機嫌いかがですか」はカジュアルな表現になるため、上司や目上の人に使うには向いていません。
よって、ある程度親しい間柄でしか使うことができず、ビジネスには向いていません。
「いかがですか」と訊ねている表現になりますが、これを使って問われたからといって特にこれに対して返答する必要はなく、定型表現の1つだと考えてください。
「ご機嫌いかがですか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご機嫌いかがですか」は、先のようにカジュアルな表現のため、ビジネスで使うには少し形を変える必要があります。
できるだけ似た形では「ご機嫌いかがでいらっしゃいますか」となり、こちらであれば上司や目上の人に対して使っても問題ありません。
もう少し丁寧にするなら、「ご機嫌のほどいかがでございましょうか」とするのがよく、年配の人が相手の場合はこの方が向いています。
ただし、いずれの形もご機嫌伺いの「ご機嫌」がそのまま出てしまっていることから、いかにも直接的なのでそれほど使われておらず、以下で挙げる類語の方が日常的に使われています。
特にビジネスでは「ご機嫌」を使わないそれらを用いるのが一般的です。
「ご機嫌いかがですか」を使った例文
・『過ごしやすい季節となりましたが、ご機嫌いかがですか』
・『寒さも大分和らいできましたが、ご機嫌いかがですか』
「ご機嫌いかがですか」の類語や言い替え
・『ご健勝のことと存じます』
「ご健勝」は相手が健康な様子の表現になり、挨拶文でのご機嫌伺いにはよく用いられる言葉です。
健康を気遣っているため個人が対象になる点は一緒で、「貴社」などと団体や組織を相手に使うことはできません。
『いかがお過ごしでしょうか』
冒頭の挨拶文に使われるご機嫌伺いの表現の中では、一番スタンダードだと言える表現です。
季節の挨拶表現の後にこれをつけることで、定型文として完成します。
やはり個人が対象になりますが、相手を問わず失礼になることはないため、ビジネスシーンでも多用されています。
まとめ
「ご機嫌いかがですか」は、冒頭に用いられる挨拶文のご機嫌伺いになる部分です。
そのまま「ご機嫌」と使っているため、ビジネスにはあまり向いておらず、表現としてもカジュアルなため、このままの形では親しい仲での挨拶程度に留めておきましょう。