ここでは「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」とは?
「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」は、その相手に何かを了承してもらいたいと考えて用いる表現です。
この「ご了承」は、理解した上で聞き入れることという意味になり、それをお願いしたいと伝えています。
よって、この表現を使う前にはそれについて理解をもらうためのきちんとした説明、解説などを行っているのが通例で、その上で聞き入れて欲しいと言っていると考えてください。
そして、この表現はそうしてもらえないかと訊ねているのではなく、そうして欲しいと言い切っている形になります。
つまり、きちんと説明こそ行っていますが、一方的に聞き入れるようにと促すための表現になり、口語で使うことはまずなく、文章で用いられています。
「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」は、先のように、そういうことで理解して欲しいという使い方になる表現だと考えていいでしょう。
使われ方の例として、BtoCで返品ができる期限が過ぎているのにそれをして欲しいと伝えてきたお客様になる相手に対し、「申し訳ありませんが、期限を過ぎておりますのでお受けすることができません。
ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」のように用いるという具合で、この場合、受け付けられる期限を過ぎていると説明を行っており、それによって返品することはできないことを聞き入れて欲しいと使っているという訳です。
「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」を使った例文
・『そのような対応は弊社では行っておりません。どうぞご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます』
・『こちらで今すぐにご用意できるのは5ケースほどになります。ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます』
「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」の類語や言い替え
・『何卒ご了承下さいますよう宜しくお願い申し上げます』
「何卒」の位置を前にもってきた形で、どちらかと言えばこの形の方が一般的です。
意味や使い方は全く一緒なので、好きな方を用いて構いませんが、内容的に堅い文章になる時にはこの形を使う方がいいかも知れません。
まとめ
「ご了承下さいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」は、何かの理由によってそうなってしまうことを受け入れて欲しいという用い方になります。
一方的にそのように理解して欲しいと使うことになり、それをできるだけ丁寧に伝えるために使われています。