「忌憚(きたん)なく」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「忌憚なく」とは?
「忌憚なく」とは、ビジネスで使われる会話やメールなどにおいて「遠慮ないご意見をお聞かせください」あるいは「率直なご感想を述べていただければと思います」などという意味合いで使われている表現です。
本来は別々の企業や組織などと共同して一緒に事業や職務などに取り組んでいく際には、関係している人員や部署、ないし課などと細やかに連携を取りながら作業や仕事などを進めていく必要が出てきますが、それらコミュニケーションの中で気兼ねなく相手から良くない点などについて指摘してもらいたい場合や、ざっくばらんに話し合いたい旨を相手に伝えたい場合などに用いられている文言です。
「忌憚なく」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「忌憚なく」とは、「万が一御社にてお気づきになった箇所がございましたら、ご共有いただけますようお願いいたします」ないし「悪い点や欠陥などが見受けられた場合には速やかに仰っていただければと存じます」などという意味合いで使われている表現です。
取引や商売などを執り行っていく上では、関係している各所にて情報交換や意見の取り交わしなどを行うためにさまざまな調整や話し合いなどが実施されており、それらの場において関係者に向けて「気に留まった箇所につきましては何でもお知らせいただけますようお願い申し上げます」などというニュアンスで使用されています。
「忌憚なく」を使った例文
・『現在進めておりますプロジェクトにおきまして問題点や不備などが発覚した場合には、忌憚なくお伝えいただけますとありがたく存じます』
・『現状のお取引における不具合や修正が必要な部分につきましては、忌憚なくご意見を頂戴できますと幸いです』
「忌憚なく」の類語や言い替え
・『歯に衣を着せることなく』
・『まったくお気づかいせずに』
・『ご遠慮などはせずに素直なお気持ちをお聞かせいただければと思います』
まとめ
「忌憚なく」とは、ビジネスの場において「他所を気にすることなく」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをしっかりと理解した上で、その時の場面や状況などに応じて違和感のないように使いこなしましょう。
