お悔みの言葉をかけたいものの、上手く言葉が見つからない時があります。
「ご傷心」の適切な使い方を見ていきましょう。
「ご傷心」とは?
「ご傷心」とは、心が傷ついている状態をあらわします。
辛いことがあって、心にナイフが刺さったように苦しい例えをいいます。
自分の心の痛みを伝えるのではなく、相手の心の痛みに寄り添う言い方です。
おもにお通夜や告別式などお悔みの席で使う表現になるので、覚えておきましょう。
「ご傷心」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
つらい胸の内を理解する言い方が「ご傷心」です。
傷ついた心をあらわしているので、取引先の方に不幸があった際など、お悔み状を書きたい時に使われています。
「さぞお辛い気持ちでしょう」と寄り添う気持ちをあらわしているので「謹んでお悔み申し上げます」など品のいい言葉と一緒に用いていきましょう。
一方で「ご傷心」はお悔み状以外では、使いにくい表現です。
地震や豪雨などの災害があった時でも、相手のご家族がご存命の場合に使うと、失礼にあたることもあります。
「お力を落としのことと存じますが」や「多くのご苦労がありお疲れのことと存じますが」など、その時に合うふさわしい文を取り入れていきましょう。
「ご傷心」を使った例文
・『皆様のご傷心を思うと、涙があふれてきます』
・『きっとご傷心のことと、拝察いたします』
「ご傷心」の類語や言い替え
似ている表現に「ご愁傷」があります。
「愁傷」は「しゅうしょう」と読み、わびしい気持ちになって悲しむ様子をあらわしています。
身内に不幸があった方を、慰める言い方で「ご愁傷さまです」と用いていきます。
言い替えに「心からお悔やみ申し上げます」や「ご心痛はいかばかりかと拝察いたします」があります。
まとめ
「ご傷心」にまつわる敬語を解説しました。
色々な言葉を学んで、敬語の達人を目指していきましょう。