この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご同慶のいたりでございます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご同慶のいたりでございます」とは?
「ご同慶のいたりでございます」のフレーズにおける「ご同慶」の読みは「ごどうけい」で、「同じ慶び」すなわち「自分にとっても同じように喜ばしい」との意味の「同慶」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
次の「いたり」は漢字表記では「至り」で、最高の状態や極致を表現する言葉です。
ここでは「この上なく」や「かぎり」といった意味だと解釈できます。
そして最後の「ございます」は「あります」のさらに丁寧な表現です。
したがって、「ご同慶のいたりでございます」は「自分にとっても同じように喜ばしいかぎりです」との意味の敬語表現となります。
「ご同慶のいたりでございます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご同慶のいたりでございます」の「慶」の漢字の訓読みは「慶(よろこ)ぶ」で、「喜ぶ」とほぼ同じ意味ですが、一般的に「慶ぶ」は結婚や入学や卒業等の個人にとっての慶事や、会社なら節目の周年記念や念願の株式上場等の慶事を祝う言葉、喜ぶ言葉として使われます。
したがって、「ご同慶のいたりでございます」のフレーズもこうした慶事と言えることに対して使われます。
そのため、少し喜ばしい事柄に対して、このフレーズが使われることはありません。
また、このフレーズは個人でも団体でも、あくまで個人的なものに対して使われるもので、国民全体の祝日や新年を祝う言葉として使われることもありません。
「ご同慶のいたりでございます」を使った例文
・『この度はご結婚されたとのこと、誠にご同慶のいたりでございます』
・『念願の株式上場を果たされたこと、ご同慶のいたりでございます』
・『創業30周年を迎えられたこと、ご同慶のいたりでございます』
「ご同慶のいたりでございます」の類語や言い換え
「いたり」の類語としては「極み」や「極致」が挙げられます。
したがって、「ご同慶のいたりでございます」は「ご同慶の極みでございます」や「ご同慶の極致でございます」と言い換えることが出来ます。
また、「ございます」を「存じます」に換えて「ご同慶のいたりに存じます」と言い換えることも可能です。
さらに、非常に改まった場面では、少し難しい表現ですが「大慶至極(たいけいしごく)でございます」や「大慶至極に存じます」等と言い換えて使われることもあります。
まとめ
「ご同慶のいたりでございます」は「自分にとっても同じように喜ばしいかぎりです」との意味の敬語表現です。
個人や団体の慶事を祝う言葉として使われる表現です。