ここでは「ご呈示」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご呈示」とは?
「ご呈示」は、何かを出して見せて欲しいという使い方になります。
よって、「入場の際には入り口で入場券をご呈示ください」などと使われている表現で、「身分証明として、運転免許証、またはパスポートをご呈示いただけますか」のように用いられている場面を日常的によく見掛けます。
口語、文章を問わない表現なので、挙げたような使い方は口語で多く見られ、文章でも「当日は入り口で〜」と使われるなど、そのどちらにも向いています。
出して見せて欲しいというだけなので、出された入場券を回収するといった時には使うことはできません。
「ご呈示」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご呈示」は、先のように、出して見せて欲しいとだけ言っている表現です。
よって、対象を回収する時には使えませんが、一時的に預かるという場合は含めて構いません。
例えば、身分証明のために運転免許証などのこれを求め、コピーしてから返すといった時がそれになり、本来の出して見せるだけという意味とは少々異なりますが、実際にはまま見られます。
尚、文章では「ご呈示」は「ご提示」と使われることも多く、そちらでも意味は全く一緒です。
どちらでも構いませんが、堅い文章ではこの「ご呈示」とされることが多いです。
「ご呈示」を使った例文
・『本館にご入場される場合、受付で入館証をご呈示ください』
・『先日配布しましたチケットを入場券と同時にご呈示いただいたお客様には、粗品を進呈させていただきます』
「ご呈示」の類語や言い替え
・『ご呈出』
こちらは、何かを出してこちらに渡して欲しいと使われる表現です。
よって、出して見せて欲しいというだけでなく、同時にそれを回収したい時にはこちらを用いるとよく、その時によって「ご呈示」と使い分けてください。
こちらも「ご提出」としても同じで、「ご呈出」の方が堅い使い方になります。
まとめ
「ご呈示」は、何かを出して見せて欲しい時に用いられています。
それをしてもらいたい、その必要がある、といった使い方になり、文章で用いる際にあまり堅くしたくない場合には、「ご提示」の方にするといいでしょう。