モバイル機器の発達で、何時でも仕事が出来るようになって来てはいますが、それでも仕事が出来ない場所や時間は存在しています。
「現在通勤途中ですが」というフレーズもまた、そんな場面に関係しているビジネス表現であり、意味や使い方について解説していきます。
「現在通勤途中ですが」とは?
「現在」は言うまでもなく「今現在」のことであり、「通勤途中」は「会社に向かっている最中」ということです。
つまり、「現在通勤途中ですが」とは、「今、会社に向かっている最中ですが」と、相手に伝えている表現になります。
「現在通勤途中ですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「現在通勤途中ですが」の直接的な意味自体は、大変わかりやすいかと思いますが、その隠された意味について触れなければ本質的な理解はできません。
職場や取引先あるいは顧客から、何らかの連絡が通勤途中のビジネスマンにあったとして、通勤途中であれば対応できることに限界が出てきます。
そこで「今は対応が難しい」という「理由」をまず説明しているわけです。
しかし、「ですが」という接続表現が付くことで、「今は対応できませんが、出社してからは対応します」という意図もまた隠されています。
当然、このフレーズの後に、出社後の対応意思を具体的に伝える表現が続きます。
連絡してきた相手からすれば、対応できない理由に納得できると共に、対応自体はしっかりとしてもらえる安心感の両方を得られることが重要です。
「現在通勤途中ですが」を使った例文
それでは、想定されるこのフレーズが出てくるケースを見てみましょう。
・『現在通勤途中ですが、出社後改めてご連絡いたします』
・『現在通勤途中ですが、後ほど対応させていただきます』
いずれも、「後で対応します」という表現が続くことが重要なポイントです。
「現在通勤途中ですが」の類語を使用した言いかえ
元々がかなり直接的な状況説明表現ですので、単なる言いかえはかなり難しい側面があります。
「現在」は「ただ今」、「通勤途中」は「出社中」で代用できるとして、「ただ今出社中ですが」程度が考えられる言いかえの限度です。
一方、「現在通勤途中ですが」は、敬語表現としては「です」部分しか該当しないので、この部分で敬語表現を強調できる余地があります。
「ただ今通勤途中で申し訳ありませんが」や「現在通勤途中でありまして対応いたしかねますが」と、より敬意を強めて表現可能です。
まとめ
「現在通勤途中ですが」は、通勤の途中で対応に限界があることを相手に伝えるための表現です。
一方で、「今は対応できないが、出社後はできる」という意思を伝えるため前提表現でもあります。
