「ご周知のほど」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご周知のほど」とは?
このフレーズの「周知」とは「広く知れ渡らせること」「広く知らせること」の意です。
この語句の用例として「周知の事実」という言葉がありますが、これはすでに周囲に知られている状態のことを表わしています。
「〜のほど」はあとに「お願いいたします」と続けることで依頼の形で使い、断定を避けることで柔らかい表現にできます。
この表現は取引先など目上の方に対して使える正しい敬語表現でもあります。
また、「ほど」はひらがな表記でも漢字表記でも問題ありません。
ひらがな表記にすると柔らかい印象になるため、プライベートな手紙などに向いています。
漢字表記にするとフォーマルな印象になるため、契約書など堅い文書に向いています。
使いたい場面に応じて使い分けるとよいでしょう。
「ご周知のほど」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズには、特定の人だけでなく、その人が所属する部署や会社などに広く知れ渡って欲しいという気持ちが込められています。
具体的には、会社の重要な事項やイベントの告知・アナウンスなど、ある情報が広く共有されることを前提としたシーンで使用されます。
情報の内容については、例えば関係者と共有したい仕事上のルールや日程や場所の変更、トラブル防止のため知って起きたい情報など相手だけでなく、広く知れ渡って欲しいを伝えたい時に使用します。
「ご周知のほど」を使った例文
・『毎月第3金曜日は定休日ですので、ご周知のほどお願いいたします』
・『明日の会議の中止について、恐れ入りますがご周知のほどお願いいたします』
・『関係者各位にご周知のほどお願いいたします』
「ご周知のほど」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
「周知」の類語としては「告知」「通知」「伝達」などがあります。
・『ご理解のほど』
・『共有をお願いいたします』
・『ご案内申し上げます』
・『ご周知いただけますよう』
・『ご周知くださいますよう』
「ご周知」は広く知ってもらいたいという意ですが、「ご理解」は知った上でそれを受け入れて欲しいというニュアンスが含まれています。
「共有」は同じ部署や部下などに対してカジュアルな表現にしたい場合に使用します。
まとめ
このフレーズは定番のフレーズですので、是非適切な場面で使えるようにマスターしてください。
周囲に情報を伝えたり、注意を促したい時に広く共有できます。