ビジネスシーンで相手を褒める際、よく見聞きする言葉に「ご実績」というものがあります。
今回はこの「ご実績」について解説いたします。
「ご実績」とは?
「実績」に敬語表現を作る接頭辞「ご」が付いた形です。
「実績」自体の意味は、「過去に成し遂げた、仕事上や研究上の成績や業績のこと」です。
相手の実績に敬意を払う意図で「ご実績」という形にしているのであれば、基本的には尊敬表現と見て良いでしょう。
ただ、使用場面によっては丁寧表現と取るべき場合もありえますので、「ご」がどの敬語表現として使用されているかは文脈によります。
「ご実績」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉が使われる場面は、「挨拶」もしくは「祝の言葉」や「祝の席での挨拶」つまり「祝辞」が考えられます。
例えば、初対面の挨拶の中で「相手を褒める」場合に、「ご実績についてはかねてより伺っております」などと用います。
一方、昇進祝の席などで、「主役」を褒める表現として、「これまで挙げられたご実績からすれば当然のこと」などと使われることもあるでしょう。
「ご実績」を使った例文
それでは他に考えられる使用例を挙げてみます。
・『ご実績は申し分なく』
・『これほどのご実績を挙げた方と今回お仕事させていただくことになり、大変光栄です』
・『ご手腕とご実績』
「ご実績」の類語による言いかえ
「実績」の言いかえとしては、「業績」がまず挙げられます。
「業績」とは、「事業や研究などで成し遂げた仕事」の意味ですから、問題なく代用できるはずです。
他には、「功績」が挙げられます。
功績の意味は、「社会や組織に貢献した業績」のことで、会社などの組織で実績を挙げた場合にはほぼ同義と言って良いでしょう。
まとめ
「ご実績」とは、「過去に成し遂げた、仕事上や研究上の成績や業績のこと」であり、そこに敬語表現(概ね尊敬表現)を作る接頭辞「ご」が付いた形です。
この言葉が使用されやすいのは、挨拶で相手を褒める際、または相手の晴れの舞台などで、相手への祝辞の際です。