ここでは「ご快諾いただきました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご快諾いただきました」とは?
「ご快諾いただきました」は、何かを快く了承してもらったという意味になります。
「その件については、ご快諾いただきました」などとビジネスシーンでもよく使われる表現で、それについては何の問題もなく了承してもらえたと言っています。
「ご快諾」で何の問題もない了承という意味になるため、「何の問題もなくご快諾〜」のように、それに含まれる意味をつけて使う必要はありません。
このような用い方になることから、論議した結果、何とか了承してもらえた、何とかこちらの意見を押しきったなどといった時に用いるべき表現ではなく、例えば、こちら側の提案に対して特に何も言われることなく、そのまま了承してくれたといった時に、「先方にはご快諾いただきました」のように使います。
「ご快諾いただきました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご快諾いただきました」は、口語、文章のどちらでも使える表現で、問題なく了承してもらえたという意味になりますが、このように使う側がそう思って用いている表現です。
よって、表には出なかったものの、実際には相手側が妥協してくれたからこそ、そのように見えたといった場合もあります。
また、本当はそれなりの交渉を経て了承してもらえたものの、それを隠す意図からこの表現を使うということもあるため、本当に何の問題もない了承だったのか分かりかねるケースも少なからずあります。
よって、使われた側は、それについて了承はしてもらえたのだとだけ理解しておくと間違いがありません。
これについては邪推になってしまうことがあるため、あまり深く考えない方がいいかも知れませんが、覚えておくといいでしょう。
「ご快諾いただきました」を使った例文
・『こちらの出した見積書の通りにご快諾いただきました』
・『来週の式典ですが、○○様にはご出席をご快諾いただきました』
「ご快諾いただきました」の類語や言い替え
・『ご承諾いただきました」
こちらにすると、何の問題もなくという意味がなくなり、単に了承してもらえたという解釈になります。
それに対して多少の交渉があった、押し通したといったような時にはこのように使うとよく、「ご快諾」とするには少し無理がある内容だったという場合に向いています。
まとめ
「ご快諾いただきました」は、特に問題なく、それについて了承をもらったという意味になる表現です。
実際のところはともかく、このように使う側から見てそうだったという使う方になるので、その点は覚えておいてください。