こちらの話が分かったかを問う時、「ご理解いただけましたでしょうか」が使われることがあります。
しかしこの表現は気を付けたい表現です。
どう使うべきか、注意点は何かを確かめてみましょう。
「ご理解いただけましたでしょうか」とは?
説明や文書などの内容について、正しく分かってもらえたかどうか、相手に丁寧に敬意を込めて問いかける時の表現です。
「ご理解いただけましたでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
相手にある事柄の詳細について説明したり、取り扱い説明書を読んでもらうなどの機会があります。
その時に内容が正しく分かったかどうかを問う目的で、「ご理解いただけましたでしょうか」を用いるのが良いです。
これにより「理解できましたか」と言うよりも丁重に対応でき、相手の理解度を測ることができます。
用いる場合は、この表現のみで使われる場合もあるでしょう。
または「話の内容が」などと、何が理解できたかを示すことができます。
気になるのは、これは二重敬語ではないかと指摘されやすいことです。
しかし「いただく」は謙譲語、「ました+でしょうか」でセットの丁寧語として捉えるので、問題ない表現となります。
しかし「いただけましたでしょうか」に違和感を感じるという人もいるので、この表現は使わないようにして、別の表現に言い替えることも宜しいでしょう。
「ご理解いただけましたでしょうか」を使った例文
・『今のお話の内容は、ご理解いただけましたでしょうか』
・『お読みいただいた文書の内容は、ご理解いただけましたでしょうか』
「ご理解いただけましたでしょうか」の類語や言い替え
「ご理解いただけましたか」は、内容について正しく分かったかどうかを問う表現です。
「ご認識いただけましたか」は、はっきりと見分けて判断できたかどうかを問いかけています。
「お分かりになりましたか」は、理解できたかどうかの問いかけです。
「把握できましたか」は、しっかり理解できたかを問う意味になります。
「宜しいでしょうか」は、理解度に問題がないかを問う表現です。
「問題ございませんか」は、内容について問題ないかを問いかけています。
まとめ
話や文書の内容について分かったか問う時に使うのが、「ご理解いただけましたでしょうか」との表現です。
二重敬語に該当しませんが、違和感を覚えられることに気を付けてください。
「お分かりになりました」など無難な表現に言い替えるのも良いでしょう。