この記事では、ビジネスでよく使われるフレーズの「ご理解いただけますと幸いです」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご理解いただけますと幸いです」とは?
「ご理解いただけますと幸いです」のフレーズを、言葉毎に分解して、その意味等を少し詳しく説明します。
まず最初の「ご理解」は「他人の気持ちや立場を察すること」及び「物事の道理や筋道が正しくわかること」を意味する「理解」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
なお、このフレーズでは「理解」は前者の意味で使われています。
また「いただけますと」は助動詞の「いただく」に丁寧語の「ます」と、仮定を表す接続詞の「と」が付けられた表現です。
助動詞の「いただく」は「〜してもらう」の謙譲語表現で,「ご〜いただく」で、敬語表現となります。
そして、最後の「幸いです」は丁寧な表現で、「嬉しいです」といった意味の表現です。
したがって、「ご理解いただけますと幸いです」は「気持ちや立場を察してもらえれば嬉しいです」といった意味の敬語表現となります。
「ご理解いただけますと幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご理解いただけますと幸いです」における「理解」は、何かの「道理や筋道を正しく分かる」ことを指して使われる場合もありますが、その裏には必ず、「気持ちや立場を察する」との意味が込められています。
例えば小売業において、仕入れ単価が上昇し、電気代等も高騰して経費がかさみ、小売りの値段を上げざるを得ないと言うケースは少なくありません。
そんな時に、「仕入単価や経費の高騰により、値上げさせていただきます。
ご理解いただけますと幸いです」と使われます。
この表現は、値上げの理由を理解してほしいとの意味に解することも出来ます。
しかし、その裏には、本当は値上げしたくない気持ちや、値上げせざるを得ない立場を理解してほしいとの想いが込められていると言るのです。
「ご理解いただけますと幸いです」を使った例文
・『大雪で物流が停滞しています。品物の納入が遅れることをご理解いただけますと幸いです』
・『こうした状況に至った背景をご理解いただけますと幸いです』
「ご理解いただけますと幸いです」の類語や言い換え
「ご理解いただけますと幸いです」は、敬語表現の一部を換えて「ご理解いただけると幸いです」や「ご理解くださいますと幸いです」と言い換えることが出来ます。
また、「幸いです」を使わない敬語表現としては、「ご理解いただきますようお願い申し上げます」や「ご理解くださいますようお願いいたします」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「ご理解いただけますと幸いです」は「気持ちや立場を察してもらえれば嬉しいです」といった意味の敬語表現です。