この記事では、「ご留意ください」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「ご留意ください」とは?
「ご留意ください」は、あることに対して意識を向けて欲しいとお願いする丁寧な表現です。
「ご留意+ください」で成り立っている語で、「ご留意」の「ご」は尊敬語・美化語の接頭辞、「留意」は「心にとどめて気を付ける」という意味、「ください」は「くれ」の尊敬語、全体で「心にとどめて気を付けてくれ」の敬語表現になります。
「ご留意ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご留意ください」は、行動する際に通常とは違う点がある時や、前回から変更された点がある時や、特に意識して行動して欲しいと願いする時などに使われます。
「お・ご〜ください」でひとつの敬語表現になりますので、「ご留意してください」とする必要はありません。
短い言葉ですが、正しい敬語表現です。
「ご留意ください」の正しい敬語表現
「ご留意ください」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご留意くださいますようお願い申し上げます』
「ご留意ください」も正しい敬語表現ですが、より丁寧に、相手にお願いする意味を伝える表現を紹介します。
「ます」は丁寧語、「よう」は「断定を避け、意味をやわらげる語」、「申し上げます」は「申し上げる」の丁寧語、「お・ご(自分の行為)申し上げる」で「行為の対象を敬う意」になります。
「ご留意ください」を使った例文
「ご留意ください」を使った例文は以下の通りです。
『まだまだ寒い日が続きますので、くれぐれもお身体にはご留意ください』
寒中見舞いなどの挨拶状の結びの言葉として使われます。
『通用口は午後10時に施錠されますのでご留意ください』
ビルの入り口は午後10時には閉まるので、残業する人は届け出をするなど事前に対策を取ってほしいことを表しています。
「ご留意ください」の類語や言い替え
「ご留意ください」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご注意ください』
「注意」は「気をつけること」「気をくばること」「用心すること」という意味です。
『お含みおきください』
「お含みおき」で「事前にものごとの事情を理解して納得することの丁寧な表現」という意味です。
『お気をつけください』
「お気をつける」で「気をつける」の敬語表現になります。
シンプルですが伝わりやすい表現です。
まとめ
今回は「ご留意ください」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。