どのような解釈をすればいいのか、分からなくなる日本語があります。
「ご記載いただいた通り」の正しい使い方を見ていきましょう。
「ご記載いただいた通り」とは?
この場合の「ご記載」とは、相手に書いてもらった内容をあらわします。
「いただいた」は謙譲語で、この場合は記載してくれた相手を上げ、受け手の自分を下げています。
「通り」は「同じ状態」をあらわします。
「書いていただいた、その通りに」と解釈できます。
「ご記載いただいた通り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
契約手続きをおこなうためお客様に、専門の用紙に住所やお名前を書いてもらうことがあります。
このような時に使いやすいのが「ご記載いただいた通り」というひと言です。
例えばオリジナルのTシャツを製作しているお店で「TAKAHASHI」というデザインで注文をいただいたら「ご記載いただいた通りに、工場に発注をかけます」とお客様にお伝えします。
申込用紙の記入通りに、または「こちらで手を加えず、入力されたまま」とお伝えしたい時の表現が「ご記載いただいた通り」にあたります。
「恐れ入りますが、発注前にご確認いただけますでしょうか」と添えると、書き間違えの防止に。
気の利いた言い方になるでしょう。
「ご記載いただいた通り」を使った例文
・『ご記載いただいた通りに、お申し込みさせていただきました』
・『ご記載いただいた通りのご住所に、お送りいたしました』
「ご記載いただいた通り」の類語や言い替え
似ているフレーズに「ご記載いただいた内容」があります。
相手に書いてもらった記入用紙を見ながら、その内容を復唱する時に使われています。
「ご記載いただいた内容について、ご確認させていただきます」と用います。
言い替えの表現に「ご記載していただいた〇〇は」や「お申し込みいただいた〇〇で」があります。
「お申し込みいただいた内容で、進めさせていただきます」と使います。
まとめ
「ご記載いただいた通り」を解説しました。
気になる表現を適切に学んで、敬語の達人を目指していきましょう。