ここでは「ささやかですが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ささやかですが」とは?
「ささやかですが」は、大したものではありませんがといった意味で使われます。
「ささやか」は取るに足りない規模のものを意味する言葉で、そんなものですがという解釈で相手に対して謙って使うものです。
「ささやかですが、お食事のご用意がございます」のように使われることが多く、この場合、大したものではないが食事を用意していると伝えており、ビジネスでは主に他社に対して使われます。
この「ささやかですが」は先のように謙って使っているため、そのような食事だと言っても本当に粗末なものという意味ではなく、そう伝えるのが礼儀だと考えてください。
よって、本当はどう見ても豪華なものなのに、この「ささやかですが」と使うような場合もよく見られ、ビジネスシーンでは様々なシーンで見られる表現です。
「ささやかですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ささやかですが」は、日本人ならではの“奥ゆかしさ”が多分に現れている表現だと言っていいでしょう。
この表現を使う場面として、相手に何かを提供するといったシチュエーションがほとんどになりますが、本来であれば、自分たちがそれなりに時間やお金を掛けて用意したものを大したものではないなどと表現するのはどうかと考えてしまいます。
ですが、それを“美徳”としているのが日本人の考え方なので、そこからきているのがこの「ささやかですが」といった表現だと考えていいでしょう。
尚、外国でこのような表現を使って相手に何かを提供しようとすると、そんなものなら別に要らないと断られる場合があります。
これは文化の違いなので仕方ありませんが、よく考えてみればそれもおかしい話でもありません。
「ささやかですが」を使った例文
・『ささやかですが、お帰りの際におみやげの用意がございます』
・『この度は申し訳ありませんでした。
ささやかですが、お詫びの品をお送りいたしましたので、どうぞお納めください』
「ささやかですが」の類語や言い替え
・『心ばかりですが』
ほんの気持ちですがといった意味になり、こちらも「ささやかですが」と同様に謙って使われる表現です。
直接の品物ではない食事の提供などにはあまり向いていないため、そちらの場合は「ささやかですが」を使う方がいいでしょう。
まとめ
「ささやかですが」は、相手に対して何かを提供する際に謙って使われる表現です。
日本人ならではの使い方と言える表現になり、本当に粗末だという意味ではなく、あくまでそのように使うのが礼儀となっているだけです。