ビジネスにおいては、時間や期間に関する表現も多く、「しばらくしたら」という表現もその1つです。
普段の生活でもよく見るフレーズではありますが、だからこそ、その意味や使い方についてきちんと把握しておく必要があります。
これより「しばらくしたら」というフレーズについて詳しく解説していきたいと思います。
「しばらくしたら」とは?
「しばらく」とは、「すぐではないが、それほどかからない時間」や「ある程度長く続く時間」と言った意味です。
一般社会においては、具体的にどの程度の期間を指すのかは、個人の感覚や状況によって多少の違いが出てくることは否定できません。
一方の「したら」は接続詞であり、「〜したら」という表現で「〜ならば」という意味になります。
つまり、「しばらくしたら」は、「ある程度時間がたったならば」や「それなりの時間がたったら」という意味になります。
「しばらくしたら」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで「しばらくしたら」というフレーズを使う場合、使った側と使われた側の間で、期間の認識に大きな差があると後から問題となります。
全く同じ認識を持つことは難しい面がありますが、ビジネス上は少なくともある程度共通認識の存在が必要ですし、実際にそのような常識があるようです。
具体的には、ビジネスにおける「しばらく」は、「数日から1週間程度」の期間を指すものという見解が一般的です。
これを前提とする限り、「数日から一週間程度経過したら」というのが、ビジネス上での「しばらくしたら」の意味になると考えて良いでしょう。
尚、ビジネスで「しばらくしたら」を使うのは、すぐ対応できないので一定の期間をおく必要が生じた場合です。
また、「しばらくしたら」の後に続く表現は未来についてのことですから、不確定要素がある場合、断定表現は避けましょう。
「しばらくしたら」を使った例文
「しばらくしたら」が使われるパターンは以下の通りです。
・『しばらくしたら、ご連絡いたします』
・『しばらくしたら、納入状況がわかるのではないかと思います』
後者の例文は、不確定要素があるので、断定は避けた形になっています。
「しばらくしたら」の類語による言いかえ
「しばらくしたら」というフレーズは、ビジネス上は「数日から一週間程度」という期間を指す場合が多いとしても、どの程度の期間になるかはっきりわからない時に使う、元々がかなり曖昧な期間表現です。
つまり、言いかえも難しい側面が出てくることをまず念頭に置きましょう。
例えば「間もなく」ですと、通常はかなり短い時間(期間)を指しますが、ビジネスの種類や内容次第では「数日」程度まではカバー出来る可能性があります。
「もう少ししたら」や「そろそろ」については、「間もなく」よりは期間が長い印象を与えてくれる可能性が高く、「しばらくしたら」の言いかえとしては割と適切と言えます。
また、「少々お時間をいただければ」は、「しばらくしたら」と似たようなある程度の期間を意味するとともに、待つ相手を気遣う丁寧な敬語表現にもなっているので、適切な言い換え表現といって差し支えありません。
まとめ
「しばらくしたら」は、ビジネス上、概ね「数日から1週間程度」を意味する期間表現ですが、ある種の曖昧さを残したい場合に用います。
不確定要素がある場合には、「しばらくしたら」の後に続く表現において断定は避けましょう。