ここでは「その節は申し訳ございませんでした」の使い方や注意点などを詳しく見ていきます。
「その節は申し訳ございませんでした」とは?
「その節は申し訳ございませんでした」は、「その節」に該当する出来事についてのお詫びとして使います。
「その節」は過去のある出来事という意味になるため、使った方と使われる方が共にそれについて分かっていないと通じない表現になります。
つまり、過去に共通してそれと分かる出来事があり、こちら側に悪い部分があったと謝罪しています。
ビジネスでそのようなことがあった時に、後からお詫びとして使われることが多く、丁寧な表現になるので、特に相手を問わず用いることができます。
ただし、その過去の出来事をお互いに共通して理解できていることが求められるため、使った方は分かっていても、使われた方が分かっていないという場合が出てきてしまう懸念があります。
そのため、使う際には少し慎重になった方がいい表現でもあります。
「その節は申し訳ございませんでした」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「その節は申し訳ございませんでした」が正しく相手に通じるためには、お互いにその件について分かっていることが条件になります。
よって、こちらが謝るべきなのかは別として、少なくともそのような出来事があったことは相手が理解している必要があります。
もし相手側が何のことだか分かっていないと、何故に謝ってくるのか不思議に思ってしまい、何のことかと聞き返してくるかも知れません。
それを少しでも防ぐために、下で挙げる例文のように、どれくらい前のことかと先につけておくといいでしょう。
また、その出来事自体はお互いに認知しているものの、使われた方が謝られるほどのことではないと考えている場合、このように使われては恐縮してしまうことがあるので、確かにこちら側が悪いと相手も考えているであろう出来事でなければ、こうとは使わない方がいいかも知れません。
「その節は申し訳ございませんでした」を使った例文
・『あれより2ヶ月ほど経ちますが、その節は申し訳ございませんでした』
「その節は申し訳ございませんでした」の類似表現
・「その折は申し訳ございませんでした」
この「その折」は、「その節」と同様の意味で使える言葉です。
こちらの方が少し堅くなるため、年配の人が相手の場合に向いています。
まとめ
「その節は申し訳ございませんでした」は、使った方と使われた方が共通してそれと分かる過去の出来事についての謝罪となる表現です。
確かにこちら側が悪いと思われる出来事があった場合でないと相手にうまく通じないことがあるため、それには注意して使う必要があります。