理由の説明表現は、ビジネスに限らず必要不可欠であり、「でしたので」もそれに該当します。
今回はこの「でしたので」について、詳しく見ていきましょう。
「でしたので」とは?
「でしたので」について、まずは文法的に見てみましょう。
丁寧な断定を意味する助動詞「です」の「連用形」「でし」に、過去や完了表現を作る助動詞「た」の連体形「た」が付き、更に理由を表す接続助詞「ので」が付いた形です。
「〜でしたので」という使い方で、「〜だったから」という意味を丁寧に表現したものです。
基本的に、「どうして〜したのか」や「どうして〜だったのか」ということを説明する際に用いられます。
「でしたので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで使用されるのは、いわゆる「報連相」の内の、特に「報告」の中で理由を説明する場合です。
わかりやすいように具体例を使ってみましょう。
天候不良で、スーパーマーケットの月額売上が不調だったことを説明する場合、「2月は荒天続きでしたので、売上額が予想を下回りました」などと使います。
他にも、「部長が不在でしたので、代わりに連絡しておきました」のような使用例もあり得ます。
「でしたので」を使った例文
それでは、上で挙げた例文以外のものを挙げてみましょう。
・『原材料が不足気味でしたので、生産量が少なくなってしまいました』
・『体調不良でしたので、昨日は休暇をいただきました』
「でしたので」の言いかえ表現
「でした」には、「過去の丁寧な断定」表現を作る機能がありますから、「断定」の要素は抜けますが「ました」でほぼ代用できます。
「ので」については、理由を表す接続助詞である「から」や「ため」で言いかえられます。
以上の結果として、「でしたので」は、「ましたから」や「ましたため」という形で代用可能です。
まとめ
「でしたので」とは、過去の行動や事象の理由を説明する際に用い、更に丁寧な表現をつくるためのフレーズです。