「より強く伝わってきました」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「より強く伝わってきました」とは? ビジネス用語

ビジネスにおいては、相手から熱烈な働きかけや提案を受けることがあります。

そのような場合にどう応対するかも重要になりますが、「より強く伝わってきました」というフレーズも、そのような場面でよく用いられます。

これよりこのフレーズについて解説していきます。

「より強く伝わってきました」とは?

「より」とは「更に」「もっと」という意味です。

一方「伝わる」の部分ですが、この場合の「伝わる」は、「目に見えないものが感覚的に自然と(相手や自分に)感じ取られる」ことを意味しています。

尚、「伝わってきました」は、「伝わる」の連用形「伝わり」の促音便形に接続助詞の「て」が付き、そこに「くる」の丁寧語「来ます」の過去形「きました」が付いたものです。

「伝わってくる」の場合、単なる「伝わる」より「伝わる方向性」、つまりこのフレーズの発言者や発信者側に向かって伝わることを強く意識させる表現になっています。

全体を通してみると、「空気感などが更に強く感じ取られる」という意味の丁寧な表現であると考えられます。


「より強く伝わってきました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「より強く伝わってきました」は、相手が積極的な売り込みや提案してきた場合、それについてのビジネス上の感想を表す表現です。

就職活動でも割と出やすい表現ですが、その場合、採用側と応募側のどちらでも使えます。

基本的には肯定的な感想を表現していますが、相手の意向に沿う決定や判断が実際になされるかはこの感想に拘束されませんので、あくまで社交辞令的な意味合いの強いフレーズです。


「より強く伝わってきました」

それでは、実際の場面で使用が考えられる例文を挙げてみましょう。

・『決意がより強く伝わってきました』
・『応募されてきた皆さんの熱意が、私どもにもより強く伝わってきました』

「より強く伝わってきました」の言いかえ

このフレーズの場合、各語に対応する類語による言いかえを考えるより、全体的な意味を捉えて言いかえ表現を探る方が適切です。

「相手の思いや気持ちがより強く感じられる」という意味のフレーズですから、「(相手の思いが)大変心に響きました」「(相手の思いを)しっかりと受け取りました」などが、言いかえ表現として考えられるでしょう。

まとめ

「より強く伝わってきました」は、ビジネスにおいては、相手の熱心な提案や働きかけに対する肯定的な感想を意味しています。

最終的な結論や判断は、相手の意向に沿うものとは限りませんので、社交辞令的な意味が強い表現です。

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