ビジネスでは、新人の頃は言うまでもなく、人事異動や部署異動などで新しい仕事に対応しなくてはならない場面が多くあります。
そのような場合に、「不慣れな点も多く」という表現は多用される傾向があり、今回はこのフレーズについて学んでいきましょう。
「不慣れな点も多く」とは?
「不慣れ」とは、そのまま「慣れていない」という意味ですので、このフレーズは「慣れていないことも多く」という意味です。
基本的に、相手に対して「色々と慣れていないので、事を上手く運べない」という、ある種の言い訳の意図があると考えましょう。
不慣れなことで、実際に問題を起こしたり迷惑をかけてしまった場合はもちろん、まだ何も起きていないが、これから起きてしまう恐れがある場合にも使えます。
このフレーズの後には、問題が起きた場合の謝罪や、起きた場合には許して欲しいという意味合いの内容が続くことになります。
「不慣れな点も多く」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでは、新しい職場や環境で仕事を始めて、職場の雰囲気や仕事に慣れていない際の、ある種の定型句として使われます。
また、このフレーズは口頭でも文中でも使用可能です。
まず考えられる使用例としては、実際に問題が起こる前の、新しい職場や環境での挨拶として使われる場合です。
「不慣れな点も多く、ご迷惑をおかけしてしまうこともあるでしょうが、ご指導いただければ幸いです」のような形があり得るでしょう。
一方、経験不足が原因で、問題が起きた場合や迷惑をかけてしまった後の謝罪表現での使用も考えられます。
具体的には、「不慣れな点も多く、お客様にはお時間を取らせてしまいまして、大変申し訳ありませんでした」のようなパターンです。
「不慣れな点も多く」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『未だに不慣れな点も多く、お力添えいただきたく存じます』
・『新しい職場で不慣れな点も多く、彼にはまだ任せない方が良いでしょう』
「不慣れな点も多く」の言い替え
「経験が足りていない点が多い」という意図をどう表すかが言い替えのポイントとなります。
・「未熟なことも多く」
「技術や知識が一人前ではない」という意味の「未熟」「みじゅく」を「不慣れ」の代用としています。
・「至らない点も多く」
「未熟」と同様の意味の「至らない」で代用します。
ただ、「至らない」には「気配りが足りない」という意味もあるので注意しましょう。
・「多くの面で経験不足のため」
「不慣れ」をそのままストレートに「経験不足」とし、「点も多く」を「多くの面で」という形で言い替えています。
まとめ
「不慣れな点も多く」とは、新しい職場や環境で、「仕事や環境にまだ慣れていないことが多くて」という言い訳の意図があるフレーズです。
「不慣れ」が理由で起きてしまったことに対する謝罪だけでなく、起きたら許して欲しいという内容で、挨拶などで用いられることもよくあります。