難易度の高い敬語を知っておくと、同僚に差を付けられます。
「事情ご賢察の上」の使い方を見ていきましょう。
「事情ご賢察の上」とは?
あまり見慣れない「ご賢察」は「ごけんさつ」と読みます。
推し量るという意味合いで用いられる、尊敬語です。
「大変申し訳ありませんが、こちらの事情を察してください」と状況を理解して欲しい時に使われています。
言いにくいことを、お願いをする文といえるでしょう。
「事情ご賢察の上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
色々な事情が渦巻いて、関係各社に頭を下げたい時があります。
目上の方に協力をお願いする時に使えるのが「事情ご賢察の上」です。
最大級の敬語が含まれているので、失礼にあたらず適用できます。
不具合があってイベントの延期をおこなう時、新商品の発表を見合わせる時に使っていきましょう。
また原材料の高騰によって、商品やサービスの値上げをしなくてはいけない時も、こちらの表現が用いられています。
「ご理解のほどよろしくお願いいたします」と理解を求める言葉を添えて、丁重に用いていきましょう。
「事情ご賢察の上」を使った例文
・『事情ご賢察の上、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします』
・『諸事情をご賢察いただき、ご理解賜りますようお願い申し上げます』
「事情ご賢察の上」の類語や言い替え
似ている言い方に「事情を汲んでいただき」があります。
こちらのお願いを相手が了承してくれた時のお礼文として使えます。
「諸事情を汲んでいただき、誠にありがとうございます」と用いていきましょう。
また言い替えの表現に「事情をご賢察いただき」や「事情をご賢察のうえ」が挙げられます。
いずれもビジネスの現場で用いられているフレーズです。
「ご賢察のうえ」は少しだけ語彙を和らげたい時に「上」を平仮名に直して用いられています。
全体のバランスを見て調整していきましょう。
まとめ
「事情ご賢察の上」の使い方を学びました。
適切な使用方法を学んで、敬語のスキルを上げていきましょう。
