この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「今しばらくお待ちください」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「今しばらくお待ちください」とは?
「今しばらくお待ちください」における「今しばらく」は「もう少しや、もうちょっと」といった意味で、「短時間」を指す言葉です。
また次の「お待ちください」は、「待つ」の連用形の「待ち」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられ、後ろに「〜してほしい」の尊敬表現の助動詞の「ください」が付けられたものです。
したがって、「今しばらくお待ちください」は、「もう少し待ってほしい」との意味の敬語表現となります。
「今しばらくお待ちください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「今しばらくお待ちください」のフレーズは、ビジネスでのやり取りの中で、相手の方から催促されたような場合に、「もう少し待ってほしい」とお願いする言葉です。
例えば、取引先の方から値下げ要望を受け、「検討させていただきます」等と回答したものの、その回答が少し遅くなり、相手の方から「値下げのお願いの件、その後いかがでしょうか」と催促されたような場合に使われます。
また、注文を受けた品物の発送が遅れていて、顧客から「注文した商品はいつごろ届くでしょうか」と催促されたような場合にも、その返答として使われることがあります。
このフレーズは、何度も使うと信頼を失うことがあるので注意が必要です。
また催促された場合には「今しばらく」と漠然とした表現ではなく、出来れば「2,3日や3,4日」等とおおよそ必要な時間を回答した方が良いと言えます。
「今しばらくお待ちください」を使った例文
・『現在、弊社幹部を交えて鋭意検討していますので、今しばらくお待ちください』
・『既に発送しておりますが、大雪の影響で到着が遅れています。今しばらくお待ちください』
「今しばらくお待ちください」の類語や言い換え
「今しばらく」の類語には「もう少し」や「もうちょっと」が挙げられます。
したがって「今しばらくお待ちください」は「もう少しお待ちください」や「もうちょっとお待ちください」と言い換えることが出来ます。
また敬語表現を換えて「今しばらくお待ちくださいませ」や「今しばらくお待ちいただければと存じます」や「今しばらくお待ちいただけば幸いです」や「今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「今しばらくお待ちください」は、「もう少し待ってほしい」との意味の敬語表現です。
ビジネスシーンでは、回答や返事を待ってほしいとお願いしたり、商品の発送や到着を待ってほしいとお願いする際に使われます。
