詳しく知らない熟語があると、その使い方に悩むものです。
「今般」の正しい意味と、恥をかかない使い方を見ていきましょう。
「今般」とは?
日常会話であまり使われない「今般」。
「こんぱん」と読みます。
「今」は現在をいい「般」は事柄をしめしています。
今回をあらわす、厳かな表現です。
「今回は」や「この程は」という意味があり、文書や手紙の書き出しに用いられています。
お知らせや挨拶をする際の表現といえるでしょう。
「今般」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「今般」は「今般は」と文の初めに、取り入れられています。
また「今般〜が発令されました」のように、緊急の状況をくわしく説明する時に用いられています。
文書の冒頭や書き出しに使われることが多く、新しく何かが発表される時、あるいは転居や移転のお知らせをする際に用いられています。
大きな変化があった時に、引用される言い回しです。
一方で「今般」は日常会話では、めったに使われない表現です。
フォーマルな場、改まった場で発信される表現なので、カジュアルな場では使用しないよう注意しておきましょう。
「今般」を使った例文
・『今般の感染症の流行のため、出勤時間の変更があります』
・『今般、下記の住所に移転いたしました』
「今般」の類語や言い替え
似ている表現に「近日中に」があります。
「近日中」も今の時点をあらわしますが、今日から数日以内に限って用いられています。
おおよそ1週間以内を指す表現ですが、そのボーダーラインは曖昧です。
「近日中にリリースします」や「近日中に発売します」と発売前の告知にも使われていて、期待感を高める表現としても注目されています。
このほか言い替えの表現に「この度は」や「このたび」があります。
どちらも改まったビジネス文書で使える言い方です。
「このたび左記の住所に、移転する運びとなりました」と活用します。
まとめ
「今般」を解説しました。
改まった文書で使われる、変化をあらわす表現です。
正しい意味を知って、敬語の達人を目指しましょう。