「以下の通り承っております」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「以下の通り承っております」とは? ビジネス用語

文書や書類に特有の表現は、ビジネスシーンでも見られます。

「以下の通り承っております」もその一例であり、これより解説いたします。

「以下の通り承っております」とは?

「以下の通り」とありますので、「下に書かれている通り」という意味から、横書きの文章の中で使用されているフレーズであることがまずわかります。

一方「承っております」は、「承る」「うけたまわる」に接続助詞の「て」「おる」「ます」がつながったフレーズです。

「承って」は、「聞く」「知る」または「(引き)受ける」の謙譲表現「承る」の連用形「承り」に、「て」が付いた「承りて」が正しい形ですが、発音しやすいように「り」「っ」になった促音便変化をしています。

また「おる」「いる」の謙譲表現であり、今回は丁寧表現の助動詞「ます」を付けるため連用形の「おり」となっています。

「おります」は、いわゆる「丁重表現」と呼ばれる表現技法で、話の聞き手に特に配慮する場合に用いられる表現技法です。

以上のことから、このフレーズ全体としては、「下に書かれている通り受け付けています」という意味の、謙譲語を用いた丁寧な表現と言えるでしょう。


「以下の通り承っております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズが用いられるのは、相手と合意した内容や、聞き入れた相手からの要求などについて、文書で確認する際に用います。

例えば、商品をインターネットで購入した場合、「以下の通り承っております」のような確認メールが、購入先から来ることがあるでしょう。

他にも契約の際の条件確認で、「以下の通り承っております」のように条件を明示し、確認するために使用されることが考えられます。


「以下の通り承っております」を使った例文

それでは、実際に使用される可能性のある例文を挙げてみましょう。

・『今回は以下の通り承っております』
・『お客様からのご依頼は、以下の通り承っておりますので、ご確認ください』

「以下の通り承っております」の言い替え

「下に書かれている通り」「受け付けている」という形の表現になれば言い替えフレーズと言えます。

「下記の通りお引き受けいたしました」
「下記の通り」「以下の通り」とほぼ同じ意味ですが、箇条書き形式の場合に用いるべきと言われることがあります。

「次のように受け付けております」
「次のように」「以下の通り」と同じ意味ですが、この場合は縦書きでも使用可能です。

まとめ

「以下の通り承っております」とは、横書きの文章の中で、このフレーズの下に記載された内容で引き受けている、あるいは受け付けているという意味の、相手に配慮した丁寧なフレーズです。

基本的に相手に対し、受け付けた内容を確認するために用いる文章表現になります。

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