使い方が分からないビジネス敬語があると、その意味を知りたくなるもの。
「仲春の候」の正しい使用方法と例文を見ていきましょう。
「仲春の候」とは?
仲春の候の「仲春」は「ちゅうしゅん」と読みます。
仲春とは「春らしい日々」をあらわす上品なフレーズです。
時候の挨拶のひとつで、3月半ばから下旬にかけて用いられています。
「そろそろ春になりますね」という意味合いがある、美しい日本語といえるでしょう。
「仲春の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
春らしい風を感じた、3月中旬以降に使えるのが「仲春の候」にあたります。
冬の洋服から春の洋服に衣替えするように、少しずつ春のファッションが気になる頃に用いられています。
一般的には3月半ばから3月下旬に用いられている表現なので、心得ておきましょう。
またフォーマルな言い方なのでビジネス文書の頭で使います。
「拝啓」と言葉を置いてからその後につづっていくので、ビジネス文書の末尾に書かないよう注意しておきましょう。
「仲春の候」を使った例文
・『拝啓 仲春の候、柔らかな春の日差しが眩しい頃合いになりました』
・『拝啓 仲春の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます』
「仲春の候」の類語や言い替え
似ている言い方に「仲秋の候」があります。
仲秋は「ちゅうしゅう」と読みます。
漢字に「秋」が混じっていることから分かるように、こちらは秋の時候の挨拶文です。
9月の初めの白露から、10月初旬の寒露の頃合いまで使用できます。
主に9月半ばから下旬に使える言い方なので、心得ておくといいでしょう。
「いよいよ秋も深まってきましたね」という意味があります。
また言い替えの表現に「春色の候」「浅春の折」「春めいた陽気を感じる今日この頃」があります。
いずれも3月後半に使われる挨拶文です。
まとめ
「仲春の候」を解説しました。
時候の挨拶を正しく学んで、敬語の達人を目指していきましょう。