この記事では、「先日ご紹介させていただいた」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「先日ご紹介させていただいた」とは?
「先日ご紹介させていただいた」は、ある物を、良かれと思って相手におすすめしたことを表す丁寧な表現です。
「先日+ご紹介+させていただいた」で成り立っている語で、「先日」は「比較的近い少し前の日」という意味、「ご紹介」の「ご」は美化語の接頭辞で省略可能、「紹介」は「ある人や団体の属性や活動内容などを知らせること」という意味、「させていただいた」の「させて」は動詞「する」の使役形「させる」の連用形「させ」に、接続助詞「て」が付いた語、「いただいた」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形「いただき」に、過去の意の助動詞「た」が付いた「いただきた」の音変化、全体で「少し前の日に、内容を知らせさせてもらった」の敬語表現になります。
「先日ご紹介させていただいた」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「先日ご紹介させていただいた」は、ビジネスで知らない人同士を引き合わせたことだけではなく、相手が知らない品物・サービス・人物などを知らることに幅広く使われます。
「させていただく」は過剰敬語で「相手の許可が必要な場合」「自分にメリットがある場合」にのみ使えます。
ただし、慣習的に非常にへりくだった表現として使われることもあり、必ずしも間違いとは言えません。
この場合は、紹介するのに相手の許可が必要な場合も多いことから、使っても問題ありません。
「先日ご紹介させていただいた」の正しい敬語表現
「先日ご紹介させていただいた」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『先日ご紹介させていただきました』
「ました」は丁寧語「ます」の過去形で、より丁寧な表現になります。
「先日ご紹介させていただいた」を使った例文
「先日ご紹介させていただいた」を使った例文は以下の通りです。
『先日ご紹介させていただいた弊社製品について、ご質問等あればお気軽にご連絡くださいませ』
相手に自社の商品の詳しい内容を知らせた後、積極的に質問を受け付けて、より印象を持ってもらいたい時に使われます。
『先日ご紹介させていただいた宿泊施設の割引チケットが手に入りましたので、是非ご利用ください』
おすすめのホテルなどを知らせた後、割引券を入手したので、相手に譲る意思があることを表しています。
「先日ご紹介させていただいた」の類語や言い替え
「先日ご紹介させていただいた」の類語や言い替えは以下の通りです。
『先日ご案内させていただいた』
「ご案内」の「ご」は美化語の接頭辞、「案内」は「事情やようすなどを知らせること」という意味です。
『先日ご説明させていただいた』
「ご説明」の「ご」は美化語の接頭辞、「説明」は「よく分かる様に述べること」という意味です。
『先日紹介いたしました』
「させていただく」を使わない表現です。
「いたしました」は、動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形「いたし」に、丁寧語「ます」の過去形「ました」が付いた語です。
まとめ
今回は「先日ご紹介させていただいた」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。