ここでは「兼ねておりますので」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「兼ねておりますので」とは?
「兼ねておりますので」は、何かが他の用途や機能も含んでいるという意味で使われます。
丁寧にそうなっていると伝えるための表現で、「そちらの容器は計量カップも兼ねておりますので、注いだ液体の容量が内側の目盛りで分かります」と用いた場合、その容器には目盛りが付いているので、単に液体を入れられるというだけでなく、付いている目盛りによって計量も行えると言っています。
このように、それが別の何かの役目にもなっているといった用い方をする表現なので、元々そういう使い方をする道具の類いが対象になる場合がよく見られます。
「兼ねておりますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「兼ねておりますので」は、「その入場券は座席の指定券も兼ねておりますので、ご退場まで無くさぬようお持ち下さい」といったようにも使えます。
よって、道具類だけが対象になる訳ではなく、この手の用い方も少なくありません。
この「兼ねておりますので」の形だと、この後にそうなので、こうなりますと説明を続けて使いますが、語尾の「ので」をとって用いると、そこで文として締めることができます。
そちらの場合、説明になる部分は割愛し、その相手が当然分かっていると考えて用いている使い方になります。
「兼ねておりますので」を使った例文
・『そのケーブルはアナログ、デジタルを兼ねておりますので、接続する機器の買い替えがあっても交換する必要はありません』
・『私の車は営業車も兼ねておりますので、このままクライアント先に向かいます』
「兼ねておりますので」の類語や言い替え
・『併せ持っていますので』
表現的に少し堅くなりますが、意味はほとんど一緒で、「この商品はこういった機能も併せ持っていますので、とても便利に使うことができます」などと用いられ、言い替え表現になります。
尚、こちらの場合、道具の類いがそうだと使うのに適しており、前述の入場券のような例には向いていないので注意してください。
まとめ
「兼ねておりますので」は、何かに別の使い道もあるといった使い方になる表現です。
そうなので、こういうことができますといったように、それについての説明を続けて使う形となっており、丁寧にそういう説明を行う時に使われます。