「初志貫徹」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「初志貫徹」とは? ビジネス用語

ビジネスシーンでは、日常ではあまり使わないようなフレーズを見聞きすることもよくあります。

特に四字熟語系が多く、「初志貫徹」もまたその典型例と言えるでしょう。

ここでは、この「初志貫徹」について解説していきたいと思います。

「初志貫徹」とは?

「初志貫徹」は、「しょしかんてつ」と読み、初めて見た場合でも割と漢字の構成から意味を捉えやすいとは思いますが、一応意味を説明します。

「初志」とは「最初の志」であり、「貫徹」とは「貫き通すこと」です。

全体としては「最初に抱いていた強い思いや目標を忘れず、どんなことがあろうとそのまま貫き通して達成すること」を意味しています。


「初志貫徹」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉がビジネスシーンでよく見られるのは、文章であれ会話であれ、何らかの決意表明する場面でしょう。

特に挨拶形式の中でよく出てくる傾向にあります。

例えば退職して起業することを報告する挨拶文で、「色々と迷うこともあるかと思いますが、新人の頃のやる気を思い出し、初志貫徹の精神で乗り越えたいと思います」などと使います。

概ね、若い頃に抱いていた「理想」「熱意」などが「志」の内容となっているようです。

年齢や経験を経ると、その「志」が失われやすいということが背景としてあります。

また、個人が生きる上での指針となる「処世訓」「座右の銘」の代表例として使われることもよくあります。


「初志貫徹」を使った例文

それでは「初志貫徹」を使用するパターンを挙げてみましょう。

・『新人研修を終え、広島支店に配属が決まりました。これからも多くの困難に直面するかとは思いますが、初志貫徹し成長していきたいと思います』
・『誰しもが初志貫徹して困難を乗り越えたい願っているが、年齢と共にその思いは薄れてしまう』

「初志貫徹」の類語による言いかえ

「初志貫徹」と似たような表現に、「初心を忘れずに」というフレーズが使われがちです。

四字熟語よりは柔らかい印象を与えることが出来ますので、会話文などではこちらの方が良いかもしれません。

一方、同様の四字熟語での類語としては、「首尾一貫」「しゅびいっかん」「徹頭徹尾」「てっとうてつび」などが考えられます。

「首尾一貫」の意味は「最初から最後まで1つの考えや態度を変えないこと」であり、「徹頭徹尾」の意味は「最初から最後まで貫き通すこと」ですから、「初志貫徹」の言いかえとしては問題ないでしょう。

ただ、「最初に抱いた志」という部分が明確に示される「初志貫徹」の方が、変えない志が「新人の頃や若い頃の志」を指しているのなら、より適切な表現であることに変わりはありません。

まとめ

「初志貫徹」とは、「最初に抱いた強い思いや目標を忘れずに、時間がかかろうとも達成すること」です。

決意表明の表現や座右の銘を挙げる際によく使用されます。

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