「向暑の折から」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「向暑の折から」とは? ビジネス用語

メールなどでの挨拶表現には季節に絡んだものも多く、「向暑の折から」もまたその1つです。

日常的にはなかなか縁がないフレーズですので、これより詳しく解説してみたいと思います。

「向暑の折から」とは?

「向暑」「こうしょ」と読みます。

意味としては、「暑い時期に向かうこと」「日毎に暑くなっていくこと」であり、割と文字通りの内容と言えるでしょう。

具体的な時期としては、概ね立夏の5月初頭から5月末もしくは梅雨入り前までと言われています。

また「折」「おり」と読み、「季節」「時節」という意味をなすと共に、「〜の折から」「〜の時期ですから」という意味になります。

以上のことから、「向暑の折から」とは、「暑くなっていく季節ですから」「暑さが増す時期ですから」という内容のフレーズということが考えられるわけです。


「向暑の折から」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

基本的にかなり堅い表現ですので、メールなどの連絡文章の締めとして使用されます。

「向暑の折」だけですと、冒頭での使用も十分に考えられますが、「向暑の折から」「向暑の時期ですから」という意味で、この後には「身体に気を付けて欲しい」という表現が続くことが大半のため、締めとして使用されるというわけです。

「向暑の折から、水分補給につきまして十分にご留意ください」のように用います。


「向暑の折から」を使った例文

それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。

・『向暑の折からご自愛ください』
「自分の身体をいたわって欲しい」という意味で「ご自愛ください」としています。

・『向暑の折から体調管理には特にお気を付けください』
「健康に気を付ける」ことを、シンプルに「体調管理」とした表現です。

「向暑の折から」の言い替え

「暑い季節になっていく」ということと、「そういう時期ですから」という意味を表現することが言い替え表現のポイントです。

「日々暑くなっていきますので」
平易な表現による言い替えです。

「暑さも増す中で」
こちらも割とシンプルな表現にしています。

尚、「立夏の候」「りっかのこう」なども「向暑の折」の言い替えとして考えられますが、基本的に挨拶文の冒頭で用いる表現のため、この場合の言い替えとしては必ずしも適切と言えない側面があります。

まとめ

「向暑の折から」とは、5月から6月初頭にかけての季節の挨拶表現で、「暑くなっていく時季ですから」という意味合いのフレーズです。

この場合は、締めで「相手への健康面での気遣い表現」と共に使用されるものと考えましょう。

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