指定された日付に予定が入っていた場合、ビジネスの場ではどのように伝えるのが正しいのでしょうか。
今回はその伝え方について解説していきます。
「埋まっている」の意味と使い方とは
予定を組む際に相手から指定された日付にはすでに予定が入っていた場合、友人同士であれば『予定が埋まっている』と答えると思います。
『埋まる』には本来、欠けたり不足しているところに補いがつく、という意味があります。
そのため、何もない部分に予定が入っているという意味を込めて「埋まっている」を使うのです。
しかしこれはあくまで、友人同士やプライベートの場だからこそ使える言葉です。
仮にこれがビジネスの場であったとしましょう。
取引先の方や目上の方と会議の予定を組むため話し合いをしています。
いくつか候補日が出たのですが、全て別の予定が入っていました。
そんな時、『全て予定が埋まっています』と答えるのは使い方として誤っています。
それではビジネスの場ではどのような言い方をするのが適しているのでしょうか。
予定がある時の伝え方について
分かりやすいものだと『予定を合わせることができません』という言い方があります。
これは文字通り、相手と予定を合わせることが難しいという意味で、そこには別の予定があることを伝えられます。
他には『都合がつきません』というものもあります。
『都合』には他の事との関係、事情という意味があります。
つまりこれも予定を合わせる難しい、という意味になるのです。
このような表現はそのまま使っても良いのですが、ビジネスの場であればワンクッション置くことも効果的です。
『大変恐縮ではございますが、その日は予定を合わせることが難しく』や『誠に勝手ながらその週は都合がつかず』というような使い方です。
このような言い回しを加えることで、断りやすくなります。
また、たとえ提示された予定全てに用事があったとしても、どこか移動できないか考えてみることも必要です。
ビジネスの場では特に、全員が多忙な中をやりくりしています。
その予定はどうしても移動できないか、特定の時間までならどうにかできるのではないか、などをまず考えましょう。
それでもどうしても移動できないということであれば、自分の予定を動かせない旨を踏まえて伝えることが、円滑な人間関係を築くためにも重要です。
まとめ
友人同士では使えても、ビジネスの場では不適切な言葉はいくつかあります。
正しい態度でコミュニケーションをとるためにも覚えておきましょう。