身近な言葉であっても、案外奥が深いこともあります。
今回扱う「大変」も割とよく使う言葉ですが、詳しく解説してみたいと思います。
「大変」とは?
「大変」の語源は、諸説あるものの、中国の「太夫」「たいふ」だったという説があります。
本来の意味は「太くなる」で、そこから「拡大する」のようになり、最終的に「太」ではなく「大」に置き換わり「大変」となったというものです。
その真偽はともかく、「大変」には「非常に」のように「程度の強調」として働く副詞の機能と、「非常に困ること」という名詞の意味で使用されることがあります。
基本的には、副詞として使われる傾向が見られます。
「大変」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで「大変」がよく使用されるのも、「非常に」という意味においてです。
特に、「大変お世話になりました」のような、相手への感謝の程度を強調する意味合いで使われる場面が多くなっています。
口頭でも文中でも使用頻度は高い表現と言えるでしょう。
一方で「とても困ること」としての使用もありますが、この意味では基本的に口頭での使用が多くなります。
「出荷が出来ず大変です」といった形で使用されます。
「大変」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『大変失礼いたしました』
・『些細なことが大変なことになってしまいました』
・『今回の事業の大変さがわかりました』
「大変」の言い替え
「程度の強調」もしくは「とんでもない困りごと」という意味を出せるかが言い替えのカギです。
・「非常に」
こちらは既出ですが、シンプルな言い替えで、フォーマルな場面でも使用可能です。
・「とても」
ややカジュアルな「強調」の働きをする表現ですが、文中で使用されることもあります。
・「大事」
「だいじ」とも読みますが、意味的には「おおごと」の方がわかりやすいかもしれません。
「大きな問題」の意味です。
まとめ
「大変」とは、程度を強調する「非常に」や「大きな困難」を意味する言葉です。
