「大変心苦しい限りではございますが値上げ」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」とは?
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」とは、ビジネス上で使う会話やメールなどにおいて「誠に遺憾でございますが価格について上げ(ざるを得ない状況でございます)」あるいは「非常に受け入れがたいこととは承知しておりますが卸値を上げ(させていただきたく存じます)」などという意味合いで使われている言い回しです。
長い期間におよぶ取引やさまざまな商売などを行っていく過程では、複数の企業や組織などと協力をし合いながら取り組んでいかなければなりませんが、当該マーケットの動向やその時点での景気などによって、不本意にも取り扱い商品の卸価格や納入料金などについて値上げをする必要が出てきた場合などに使用されています。
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」とは、「非常に申し上げにくいことではございますが、御社に納入させていただいております弊社の取り扱い商品における卸値を上げさせていただきたいと思っております」ないし「恐れ入りますが商品の値上げにご協力いただけますようお願い申し上げます」などという意味合いで使われている文言です。
世の中に数多くある流通業において、取り扱い商品における卸し価格やサービスの利用料金などについては、その都度マーケットの動向を探ったり、競合他社のプライスレンジなどを確認しながら取り決めていかなければなりませんが、事情により値上げせざるを得ない場合や、料金を改定しなければならないような場合などに用いられている言い回しです。
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」を使った例文
・『大変心苦しい限りではございますが値上げについて、ご相談させていただきたくご連絡をいたしました』
・『大変心苦しい限りではございますが値上げをせずにこのままお取引を続けた場合は、今期の利益率は下がってしまいます』
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」の類語や言い替え
・『不躾なお願いとなり大変恐れ入りますが価格変更(についてご相談させていただきたいと存じます)』
・『失礼を承知で申し上げますが値上げ交渉(についてお願いしたいと思っております)』
・『本来であれば弊社内で解決すべきではございましたが、料金アップ(のお話をさせていただければ幸いです)』
まとめ
「大変心苦しい限りではございますが値上げ」とは、ビジネスシーンにおいて「口にするのもお恥ずかしい限りですが、卸価格の値上げについてご了承いただければと思っております」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをしっかりと理解した上で、その時の場面や状況などに応じて適材適所で使いこなしましょう。