「存じ上げなかったとはいえ」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「存じ上げなかったとはいえ」とは? ビジネス用語

ここでは「存じ上げなかったとはいえ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「存じ上げなかったとはいえ」とは?

「存じ上げなかったとはいえ」は、何かについて知らなかったとは言っても、という意味になります。

それを丁寧にした表現で、「そういうこととは存じ上げなかったとはいえ、失礼いたしました」のように用いられます。

この使い方は、その事情を知らなかったとは言っても失礼なことをしてしまったという場合で、普通に考えて、それを知らないのであれば仕方がないともとれるものの、それでも失礼になってしまったという解釈になります。

具体的には、その相手が引越しを控えていると知らずに簡単に持ち運べない大きな物の購入をすすめてしまったような時に用いるという具合で、この形では表現として目上の人や他社の人間に使うのに向いています。


「存じ上げなかったとはいえ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「存じ上げなかったとはいえ」は、少し崩して「知らなかったとはいえ」とすると、同僚などそこまで敬語表現が必要ではない相手にも使いやすくなります。

意味としては同じなので、相手によってこの2つを使い分けるといいでしょう。

ですが、この表現は、知らなかったことを免罪符とまではいかないものの、そうだったためにという使い方になるため、場合によってはそれが言い訳に聞こえてしまいます。

このように使えばその相手に失礼になることをしてしまったことが許されるという訳ではないため、その点を十分に理解した上で用いてください。

口語、文章を問わず使える表現なので、口語で直接その相手に使うことも多く、ビジネスシーンでもまま使われていますが、先のようにこのように伝えば許されるというものではない場合もあるため、事あるごとの多用は禁物です。


「存じ上げなかったとはいえ」を使った例文

・『存じ上げなかったとはいえ、大変失礼なことを言ってしまい、申し訳ありません』
・『存じ上げなかったとはいえ、余計なことをしてしまったことをお詫びいたします』

「存じ上げなかったとはいえ」の類語や言い替え

・『知らなかったために』
意味としてはよく似ていますが、こちらは直接知らなかったからだと伝えることになります。

そのため、中途半端に用いると半ば開き直って使っているように見えてしまうので、それを知らないのだから仕方がなかったとはっきりと伝えたい時に用いるといいでしょう。

まとめ

「存じ上げなかったとはいえ」は、それを知らなかったためにそういうことになってしまったという使い方になります。

丁寧な表現のため、目上の人や他社に対して使うのに向いており、そのために申し訳ないことをしたと続けることになる表現です。

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