どのように変換するべきか、迷う日本語があります。
「存じ上げる」の正しい使い方を見ていきましょう。
「存じ上げる」とは?
存じ上げるの読み方は「ぞんじあげる」です。
「存じる」には「知っている」という意味があります。
この場合は「上げる」が付いていて、偉い人を仰ぎ見るというニュアンスが含まれています。
そのため存じ上げるで、ある人をよく知っていることを述べています。
「存じ上げる」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ある方と面識があること、交流があることを伝える言い方が「存じ上げる」です。
対象が人になる時につかえる、ポピュラーな敬語です。
例えばある方と名刺交換した時に、その方の上司が以前の担当者であった時に使えます。
丁寧な表現ですが、事柄や物に対してつかうのはNGとなっている言葉。
「こちらの件は存じ上げておりません」はよく耳にしますが、文法としては間違っているので気を付けておきましょう。
一方である方とご挨拶して「あなたのことは知りません」という意味で「恐れ入りますが、存じ上げておりません」とお伝えするのは角が立ちます。
丁寧な表現を選んだとしても、相手の心を傷つけることがないよう、慎重に言葉を選んでいきましょう。
「存じ上げる」を使った例文
・『御社の〇〇様のことは、よく存じ上げております』
・『残念ながら赴任してひと月ですので、存じ上げておりません』
「存じ上げる」の類語や言い替え
似ている言い方に「存じる」があります。
「存じます」と使われていて、よく知っていること、把握していることをいいます。
「こちらの件に関しては、調査済みのため存じています」と用います。
おもに事柄や物事につかう言い方です。
言い替えの表現に「お世話になっております」や「お噂はかねがね耳にしております」や「お名前を存じ上げております」があります。
まとめ
「存じ上げる」を解説しました。
気になる表現を適切に学んで、敬語力の向上に活かしていきましょう。