就職の面接では、相手にアピールする必要があります。
「学んだことを活かし」もそのような際に用いられるフレーズであり、これより詳しく解説いたします。
「学んだことを活かし」とは?
「学んだこと」とは、具体的な意味としては概ね「専門的な知識や技術」のことであり、義務教育や普通高校の学習内容ではありません
一般的には、大学院や大学もしくは専門学校や高専などの教育内容を指します。
ただ、商業高校や工業高校といった高校の専門教育内容は、「学んだこと」と言っても問題はないでしょう。
また、「学んだこと」が「経験したこと」という意味合いで使われる場合、教育外の部活動やサークル活動またはボランティア活動などで得た経験、更に広範な意味では「人生経験」含め、その対象になることもあります。
更に、使用ケースは限られますが、就職後に得た知識や技術について「学んだこと」と使う場合も考えられます。
最後の「活かし」とは、読んで字のごとく「利用して」や「効果的に使用する」という意味です。
「学んだことを活かし」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、基本的に就職活動の面接や、就職時の挨拶などで使われることが大半です。
面接では、志望動機を述べる際に、「研究室で学んだことを活かし、製薬の分野で貴社に貢献したいと思っております」といった形で使われます。
一方就職の挨拶では、「これまで学んだことを活かしつつ、社会人の先輩達にご指導いただき精進していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」といった形での使用が考えられます。
また、使用例は限られますが、現在の職場から喜ばれる形で転職する場合、職場で得た経験を指して、「これまで学んだことを活かし、新たな分野でも頑張っていきたいと思います」という離職の挨拶もあり得るでしょう。
「学んだことを活かし」を使った例文
それでは他に考えられる実際の使用例を挙げてみましょう。
・『大学院で学んだことを活かし、マーケティングリサーチの分野で貴社に貢献したいと思います』
・『これまで学んだことを活かしていきたいと思います』
「学んだことを活かし」の類語による言いかえ
「学んだこと」の意味合いを直接出せる類語はなかなかありませんが、「専門教育で身につけたこと」や「研究を通じて得た知識」などの形で言いかえることはできます。
また「経験したこと」という意味合いの場合には、「養い育てる」という意味の「培う」「つちかう」を用い、「培ったこと」という言いかえも考えられます。
「活かし」の部分については、「活用し」や「駆使し」という言いかえが考えられますが、敢えて変えるほど一般的な表現ではありません。
これらを踏まえた言いかえとしては、「専門教育で身につけたことを活かし」や「これまで培ったことを活用し」といった表現が挙げられます。
まとめ
「学んだことを活かし」とは、就職活動の面接や就職時の挨拶などで、これまで得てきた知識や経験をアピールするために使うフレーズです。
「学んだこと」とは概ね専門教育で学んできたことを指しますが、全般的な人生経験などを意味することもあります。