この記事では、日常でもビジネスシーンでもよく使われるフレーズの「寒露の候」について、その意味や使い方や、言い換え表現などを徹底解説します。
「寒露の候」とは?
「寒露の候」のフレーズにおける「寒露」の読みは「かんろ」で、「草木に冷たい霜が降りる寒さ」といった意味で、二十四節気のひとつです。
次の「侯」は、「頃、時節、時期」といった意味の言葉です。
したがって、「寒露の候」のフレーズは「草木に冷たい霜が降りる寒さの時節」といった意味になります。
「寒露の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「寒露の候」のフレーズは、手紙やメールの冒頭の時候の挨拶文で、時候を表現する言葉として使われるものです。
フレーズの意味は先に記し通りですが、二十四節気では「寒露」は10月8日前後となります。
したがって、このフレーズは10月8日頃から、次の二十四節気である10月23日頃の「霜降(そうこう)」まで使われる漢語調の時候表現となります。
この「寒露の候」の後ろには、一般的に「いかがお過ごしでしょうか」や「お元気にお過ごしのことと存じます」等と相手の方に変化がないかを気遣う言葉を添えて、時候の挨拶文が構成されます。
また、この時節に出される手紙やメールの結びの挨拶文では、「季節の変わり目で、朝晩は冷え込むようになってきましたが、体調など崩されませんようお気を付けくださいませ」等が使われます。
「寒露の候」を使った例文
・『寒露の候、〇〇様には益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます』
・『寒露の候、お元気にご活躍のことと存じます』
・『寒露の候、いかがお過ごしでしょうか』
「寒露の候」の類語や言い換え
「寒露の候」と同じ時期に使うことができる漢語調の時候表現としては、「秋冷の候」や「秋霜の候」や「晩秋の候」が挙げられ、「寒露の候」に換えて使われることができます。
まとめ
「寒露の候」の言葉は「草木に冷たい霜が降りる寒さの頃」といった意味で、二十四節気のひとつでもあります。
このフレーズは10月8日頃の「寒露」から、10月23日頃の次の二十四節気の「霜降」まで使うことができる漢語調の時候表現です。