色々な日本語の中には、使い方が分かりにくい表現も。
「少なくないのではないでしょうか」の適切な使い方を見ていきましょう。
「少なくないのではないでしょうか」とは?
「少なくない」とは「少ないこと」が「ない」状態をあらわします。
少数であることを否定しているので、可能性としてあること、ゼロとは言い切れないことを指します。
「でしょうか」は「だろうか」の丁寧な表現です。
否定できないこと、あるかもしれない状態を指しています。
「そういう事例もあるかもしれませんね」という解釈になります。
「少なくないのではないでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
職場でまれに耳にする「少なくないのではないでしょうか」という表現。
完全に否定したくない時に、品よく伝えることができます。
「そういったことも、あると思います」と自分の主張を曖昧にお伝えしたい時に適しているでしょう。
一方で「少なくないのではないでしょうか」は注意したい表現のひとつ。
「少なくない」の後に「ないでしょうか」と「ない」が2回も重なっています。
これは二重否定をあらわし、人によっては不快に感じることも。
真意が伝わりにくく、意図がぼやけてしまう危険もあります。
ポジティブな表現も心得ておき、時には明るい言い方も選ぶようにしましょう。
「少なくないのではないでしょうか」を使った例文
・『今回のようなケースも、少なくないのではないでしょうか』
・『思い当たる方も、少なくないのではないでしょうか』
「少なくないのではないでしょうか」の類語や言い替え
似ている表現に「少なくとも」があります。
「少なくとも」は最小値を考える時の言い回しです。
「少なく見積もっても」というニュアンスがあり、控えめに計算する時に使われます。
「納期まで少なくとも、1週間はかかります」というと、最低でもこのくらいの日数がかかることを示します。
このほか言い替えの表現に「可能性がございます」があげられます。
まとめ
「少なくないのではないでしょうか」を解説しました。
色々な表現を学んで、敬語の達人を目指していきましょう。