この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「弊社一丸となって」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「弊社一丸となって」とは?
「弊社一丸となって」における「自分の勤める会社」を謙遜して表現する言葉です。
また次の「一丸」の読みは「いちがん」で、文字通りの意味としては「ひとかたまり」で、そこから比喩的に「心を一つにすることや、一致団結すること」を意味する言葉として使われています。
そして最後の「となって」は「そのようになること」を意味する表現です。
したがって、「弊社一丸となって」は「自分の勤める会社が一致団結して」や「自分の勤める会社の心を一つにして」といった意味になります。
「弊社一丸となって」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「弊社一丸となって」のフレーズは、自分の会社以外の取引先の方や、第3者の方に対して、「会社の全力を挙げて」経営改善や、品質や納期の業務改善を行うといった意思表示の表現としてよく使われます。
「全社一丸となって」とすれば、社内でも使えますが、自分の会社内では「弊社」とは使わないので、「弊社一丸となって」のフレーズは、あくまで外部の人に対して使うべき表現である点、間違えないように注意が必要です。
また、「一丸」に似た表現に「一体」がありますが、「一丸」は「個々のものが一塊になる」といったニュアンスになりますが、「一体」は「溶け合ってや、混じり合って一つになる」とのニュアンスになります。
「弊社」や「全社」になるのは、社員が一塊に団結することを指すので、やはり「一丸」の方が適した表現だと言えます。
「弊社一丸となって」を使った例文
・『この度は、品質問題を発生させ申し訳ございません。再発防止に向けて弊社一丸となって取り組む所存です』
・『弊社一丸となって、さらなる納期の短縮に努めてまいります』
・『弊社一丸となってさらにお客様の満足度を高めるよう精進してまいります。変わらぬご支援のほどお願い申し上げます』
「弊社一丸となって」の類語や言い換え
このフレーズの意味では、「弊社」は「全社」や「会社」や「社員」や「従業員」に置き換えることが出来ます。
したがって、「弊社一丸となって」は「全社一丸となって」や「会社一丸となって」や「社員一丸となって」や「従業員一丸となって」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「弊社一丸となって」は「自分の勤める会社が一致団結して」や「自分の勤める会社の心を一つにして」といった意味になります。
「弊社」は外部に向かって使うべき言葉なので、社内で「弊社一丸となって」とは使えません。
社内で使う場合は「全社一丸となって」等と言い換えて使うべきと言えます。