「従事しておりました」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「従事しておりました」とは?
この言い回しの「従事」は「じゅうじ」と読み、「もっぱらその仕事に携わること」「仕事や活動に取り組むこと」の意です。
これにより、その仕事に集中して取り組むさまや仕事に没頭するさまを表わしています。
また、この語句は仕事だけではなく、研究や課題などにも使用されます。
「従事」の品詞は名詞ですが、通常用いられるのは動詞の「する」をつけて「従事しております」のように動詞として使われています。
なお、履歴書に記載する場合は「事務職として従事」というように体言止めで記入するのが一般的です。
「従事しておりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言い回しは、これまで自分がどのような仕事をしてきたかを説明する場合に用います。
例えば、「あなたはどのような仕事をしていますか」「過去にあなたはどんな仕事をしてきましたか」のような内容で質問されたとします。
あなたは、「私は営業職に従事しております」「私はフランス語の翻訳業務に従事しておりました」といったように回答するのが妥当です。
何に従事してきたかを表わす場合、「〇〇の研究に従事してきました」のような言い方をします。
ただし、「~ました」と表現すると「た」が過去や完了を意味するため、今は従事していないと判断される可能性があります。
今現在もある事柄に携わっている場合は「従事しております」といった言い方が正解です。
「従事」に関する言い回しで注意すべき点についても以下に述べます。
「当社一筋に従事してこられた」の場合ですが、「従事」は特定の職務に携わることなので、「勤務してこられた」となります。
「総務部長に従事しております」の場合は、「総務部長を従事しております」というのが正しい表現です。
職務や活動に携わることで、役職につくことではありません。
「従事しておりました」を使った例文
・『経理の関係の業務に従事しておりました』
・『以前は違う仕事に従事しておりました』
「従事しておりました」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『携わっておりました』
・『従事してまいりました』
「従事」の類語には「従業」「服務」「執務」「携わる」などがありますが、「従業」は「従業員」という形以外ではほぼ使われません。
また「業務」「事務」は「~する」とは言いません。
「執務する」という表現は可能ですが、意味合いが異なります。
よって、言い替えできるのは「携わる」だけです。
まとめ
このフレーズを使うのは主に自己紹介や履歴書への記載となります。
いつでもすぐ使えるように、どのような業務に何年携わったのかをきちんと纏めておくと大変便利です。