ここでは「打診しております」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「打診しております」とは?
「打診しております」は、何かについて、どこかに可否を伺っている最中だという意味で用いる表現です。
「その件に関しましては、先方に打診しております」のような用い方になり、可否をそちらに訊ねている最中だと言っています。
この「打診」は、医療行為においては叩くことで症状を判断するという意味があり、そちらから転じて一般のシーンではこういった意味で使われるようになりました。
さきのような使い方から、ビジネスシーンで用いられることが多く、「まずは打診してみます」といったように軽い会話の中で使われることも多いです。
この「打診しております」の形だと、それを行っている最中となるため、既に何かのお願いなどを先方にして、その可否を待っているところだという解釈になります。
「打診しております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「打診しております」は、可否を伺っている最中だと書きましたが、軽くどうでしょうかといったニュアンスでのそれも含んで用いることができます。
よって、内容によっては明確な返事がないことも珍しくなく、それを求めて聞いていると使いたい場合は、この「打診しております」ではなく、「返答待ちの状態です」のようにするものです。
使われる側は、そのような表現の方が可否を待っているのだとはっきりと分かるので、その結果によって次の行動などがある場合にはあまりこの「打診しております」とは用いない方が無難です。
口語、文章のどちらでも使うことができますが、丁寧な用い方から文章に向いており、(場合によっては)返答があるかどうか分からないが、それを行っていると伝えるために用いられます。
「打診しております」を使った例文
・『恐らく無理だとは思いますが、一応打診しております』
・『そちらにつきましては、こちらから○○様に打診しておりますが、未だ回答をもらっておりません』
「打診しております」の類語や言い替え
・『賛否を伺っている最中です』
こちらは、可否の返事をもらうために聞いている最中だという意味になります。
明確にそれを求めて聞いていると伝えることができ、前述の「返答待ちです」を丁寧にした形だと考えていいでしょう。
この表現であれば、誰に対して用いても失礼になることはありません。
まとめ
「打診しております」は、何かの可否を聞いている最中だという意味になります。
必ずその返答がもらえる聞き方をしているという意味にはならないため、そのように使いたい時には類語で挙げた方を用いると丁寧にそのように伝えることができます。