「早速内見の手配を致しますので」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「早速内見の手配を致しますので」とは? ビジネス用語

ビジネスにおいては、特定の業界に固有の言葉(いわゆる業界用語)というものがありますが、特有の「フレーズ」もまたあります。

今回の「早速内見の手配を致しますので」もそのようなフレーズの1つであり、これより解説いたします。

「早速内見の手配を致しますので」とは?

まずは「早速」ですが、おわかりの方も多いように、「すぐに」「速やかに」という意味です。

一方の「内見」ですが、元々は「内部見学」だったものを略したものであり、基本的に不動産業界で部屋の案内時に使用される言葉となっています。

「手配」はこの場合は「(仕事の)段取りを付けること」ですので、「内見」のための段取りを指します。

最後の「致しますので」「いたします」と読み、意味は「する」の謙譲表現「いたす」の連用形「いたし」に、丁寧表現の助動詞「ます」の連体形「ます」が付き、更に順接且つ理由の接続助詞「ので」が続いたものです。

以上を踏まえると、「すぐに部屋の内部見学の段取りをしますから」という意味の謙譲且つ丁寧表現になります。


「早速内見の手配を致しますので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

既に解説した通り、このフレーズは不動産業界で、部屋を借りたいあるいは購入したい客に、実際に部屋の内部を見てもらう時に使用します。

管理者自体が不動産業者そのものであれば、「手配」は基本必要ありませんが、部屋にまだ人が住んでいたり、管理業者と紹介業者が別だったりする時にはそちらにも連絡を入れなくてはならないため、「手配」が必要です。

場合によっては、車等の移動手段の確保も別途行う必要があるかもしれませんので、その場合も「手配」が必要になります。

いずれにせよ、内見希望の客に「できる限りすぐに内見できるようにしますが、手配のための時間も必要ですので、ご理解ください」 という意図が含まれた表現と言えるでしょう。


「早速内見の手配を致しますので」を使った例文

・『ご希望の物件について、早速内見の手配を致しますので』
・『人気物件で早いもの勝ちになってしまうため、早速内見の手配を致しますので』

「早速内見の手配を致しますので」の類語による言いかえ

「早速」「すぐに」「速やかに」で言いかえられます。

「内見」については、「内覧」が同じ意味で使われることが多く、そちらで代用できるでしょう。

「手配」については「手続き」や手順を意味する「手はず」で言いかえ可能です。

尚、「手はず」の場合には「整える」という動詞とセットになります。

接続助詞「ので」の言いかえについては、多少自己主張の意味合いが強くなるものの「から」で問題ないでしょう。

以上を踏まえると、「すぐに内覧の手続きを致しますから」「速やかに内覧の手はずを整えますので」で言いかえ表現が作れます。

まとめ

「早速内見の手配を致しますので」とは、不動産業界で客に希望部屋物件の内部を見せる時に使うフレーズであり、一定時間手続きに要することを説明する意図があります。

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