日常的に継続している状態や行動に関わる表現は数多くあります。
「普段から」もその1つと言え、これより解説いたします。
「普段から」とは?
「普段」は「ふだん」と読みます。
意味は「いつも(の状態)」や「日常」ですが、その語源には注意が必要です。
というのも、元々は「不断」だったものが「普段」となったと言われているからです。
「不断」には「不断の努力」といった表現でも使われるように、「絶え間のないこと」や「ずっと続くこと」という意味がありますが、「日常」=「普通のこと」という意味合いからこの表記を当てるようになったと言われています。
ともあれ、「普段」の意味より、「普段から」の意味は「いつでも」となります。
「普段から」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンでこのフレーズが用いられる場合は、継続的に何かが行われていることや、いつもの状態を説明する場合です。
具体的な事例を見てみましょう。
例えば、その会社が継続的に同じ時間帯に営業している場合、「当社は普段からのこの営業時間です」のように用います。
尚、「普段は」という形であれば、今の状態や行動に関する内容で使用されている場合、例外的なパターンであることを表現するのに使用されることもあります。
「普段は21時まで営業していますが、本日は20時までとなっております」がその事例です。
一方で「普段から」が使用されているのであれば、今のことを表現している場合では、通常のパターンを踏襲していることを意味しているのです。
上記の事例で「普段から21時まで営業していますが、本日は20時までとなっております」は、意味的に成立しません。
「普段から」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『普段から朝7時には起きています』
・『普段から昼食は弁当です』
・『普段から会議には出席しません』
「普段から」の言い替え
「いつでも」の意味合いを出すことが出来れば、言い換え表現になります。
・「日頃から」
「日常」を意味する「日頃」を用いています。
ややかしこまった形では「日頃より」もあり得るでしょう。
・「常日頃から」
こちらは「常日頃」「つねひごろ」と、「日頃」より継続性を強調した表現になります。
・「恒常的に」
「恒常」「こうじょう」は、「一定で変化がないこと」を意味するかしこまった表現であり、「恒常的に」で、その状態が続く様を表しています。
まとめ
「普段から」とは、「いつでも」という意味であり、その状態や行動が変わらない場合の表現に用います。
元々は「不断」だったものが、当て字で「普段」となったと言われています。