社会人らしい言い回しを知っていると「博識ある人」と思ってもらえます。
「暦の上」の使い方を見ていきましょう。
「暦の上」とは?
この場合の「暦」とは日本に昔からある、二十四節季をあらわしています。
二十四節季は1年間を季節ごとにあらわしたもので、その年によって少しずつ微調整させながら、毎年使われている暦をいいます。
「の上」は「おいて」をあらわす表現なので「二十四節季においては」と同じニュアンスが含まれています。
「暦の上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
季節外れの暑さ、または季節外れの寒さを感じた時に使うのが「暦の上」です。
例えば「暦の上では夏ですが」というと、立夏というひと区切りに入ったのに夏らしくない空気が広がっていることをあらわします。
このほか季節感を出したビジネスメール、手紙を書きたい時にも「暦の上」は用いられています。
「暦の上では秋になりました」とすると、赤とんぼや黄色く染まった山々を思い浮かべる言い回しになります。
日常生活を送っていると、あまり季節を感じずに暮らすことも多いものですが、ビジネスメールにひと言添えると無機質な印象がらりと変わります。
適度に用いて、生きたコミュニケーションを心がけていきましょう。
「暦の上」を使った例文
・『暦の上では、本格的な冬に入ったようです』
・『暦の上では春ですが、朝晩の寒さが厳しく〜』
「暦の上」の類語や言い替え
似ている表現に「すっかり〇〇めいて」があります。
「すっかり春めいてまいりました」と活用します。
春めくとは、春の気配が少しずつやって来ることをいいます。
暦の上ではまだ冬だけれど、季節だけ早々と進んでいる時に使います。
同じように「秋めく」は暦の上では夏なのに、涼しさが増して秋らしさを感じている時に引用されています。
また「暦の上」の言い替えの表現に「二十四節季では」や「カレンダーの上では」があります。
まとめ
「暦の上」の正しい使い方を見てきました。
情緒あふれる言葉を知っておくと、取引先との関係も温厚になります。
色々な表現を学んでおきましょう。