この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「期せずして」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「期せずして」とは?
「期せずして」のフレーズの読みは「きせずして」で、「期する」の言葉に、打消しの助動詞である「ず」の連用形に接続助詞の「して」が付けられた連語である「ずして」が付けられた表現です。
ここで「期する」は「予め物事の期限を決めたり、予定すること」を意味し、「ずして」は「〜しないで、〜でない」と前の言葉を否定する表現です。
したがって「期せずして」のフレーズの文字どおりの意味は「予め物事の期限を決めたり、予定しないで」といった意味になり、そこから言い換えると「偶然に、思いがけず」との意味になるのです。
「期せずして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「期せずして」のフレーズは「偶然に、思いがけず」との意味ですが、「突然に」といった意味で使われる方も少なくありません。
しかし、正しくは「偶然に、思いがけず」で、「突然に」とのニュアンスで使うのは間違いです。
こうした間違いは、「偶然に」と「突然に」が、似たシチュエーションで使われることがあるためだと推察されます。
このフレーズは、日常でもビジネスシーンでも比較的よく使われる表現なので、こうした間違をしないよう、注意が必要です。
「期せずして」を使った例文
・『出張の新幹線で、期せずして大学時代の友人と隣の席になった』
・『新規開拓で訪問したA社は取引先の変更を検討していた様で、期せずして受注できました』
「期せずして」の類語や言い換え
「期せずして」の類語や言い換えとしては「偶然に」や「思いがけず」や「はからずも」や「はしなくも」等が挙げられます。
まとめ
「期せずして」のフレーズの文字どおりの意味は「予め物事の期限を決めたり、予定しないで」といった意味で、言い換えると「偶然に、思いがけず」といった意味の表現と言えます。