「業務」という言葉はビジネスでは外部、内部それぞれのコミュニケーションでも日常茶飯事に使われる言葉です。
当然、「業務について」というフレーズもよく使用されるものであり、これより解説していきます。
「業務について」とは?
まず押さえなくてはならないことは「業務」とは何かです。
簡潔に言ってしまえば、「仕事」なのですが、とりわけ「継続して行う本来の仕事(内容)」という意味で用いられます。
「仕事」自体には大雑把な「職業」などの意味も含まれ、「私の仕事は銀行員です」は通じますが、「私の業務は銀行員です」は不自然なことがよくわかるはずです。
通常「業務」とは、職業の中の具体的な仕事内容まで含めることが多く、「私の担当業務は銀行の営業です」なら常識的な表現と言えるでしょう。
中には「会社で各自に割り振られた仕事」という捉え方をする場合も良く見られます。
しかしながら、個人事業主の場合は「業務」と言わないのかという観点から見れば、かなり微妙な解釈でしょう。
やはり「継続して行う仕事(内容)」や「特定の者や会社が行う本来の仕事(内容)」という捉え方をしておいた方が無難と言えます。
その上で「業務について」というフレーズですから、この意味は「継続して行う仕事(内容)に関して」という意味で考えましょう。
「業務について」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
伝える相手の業務に関して、何らかのコメントや質問疑問の類がある場合に、このフレーズを前置きして伝えれば、相手は何に関しての話題なのかすぐ理解できます。
メールの件名としても十分機能するはずです。
「業務について」を使った例文
それでは、実際に考えられる使用例を見てみましょう。
・『あなたの担当業務についてお聞かせください』
・『この業務については見直した方が良いかと思います』
「業務について」の類語による言いかえ
「業務」をどう言いかえるかがポイントになります。
「仕事内容」や「担当する仕事」としても良いでしょう。
尚、「業務内容」や「担当業務」と言う表現をすることもありますが、意味を「明確化」しているだけですので、同じことを繰り返して表現しているということにはなりません。
類語として「作業」もありますが、作業は仕事や業務を更に細かく分類したものですので、この場合は言いかえとしては馴染みません。
わかりやすく言えば、「販売業務」に従事している従業員が「レジ打ち」をすることがありますが、この「レジ打ち」が作業と言えます。
一方で「〜について」は「〜に関して」で言いかえられます。
これらを踏まえると、「仕事内容に関して」や「担当する仕事に関して」と言いかえておけば良いでしょう。
まとめ
「業務について」の業務とは、「継続して行う本来の仕事もしくは仕事内容」のことです。